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コリアナウ > Korea Now > 『人狼』原作者が絶賛…「日本ではこんな映画は撮れない」
キム・ジウン監督(54)の新作『人狼』に対する評論家らの反応が食いちがう中で、原作者であり『攻殻機動隊』を作った日本アニメ界の巨匠押井守(66)監督は、この映画を観覧して絶賛した。
原作漫画だけでなく、アニメ『人狼』の制作統括を担当していた押井守監督は『人狼』を観覧した後、「多くのことを考えさせる、とても力のある作品だ」と評価した。続けて「映画の中の世界観は、各人物の話がリアルだった。何よりもキャラクターが魅力的だった」と述べた。
何よりも「優れたアクションとスケール、セットや多彩な空間など、キム・ジウン監督が描いたリアルな場所と強化スーツ、さまざまな銃で表現されている未来の技術などがバランスよく登場するのが印象的だった」と感想を伝えた。
特に「日本ではこのような映画を作ることができない。ハリウッドのようなセットに驚いた。この程度のアクションシーンを撮るのも難しい。描くことも着ることも大変な強化スーツを着てアクションをすることに驚いたし、ポイントの赤い目の実現は完璧だった」と称賛した。
押井守監督は「原作ではオオカミの皮を被った人間なのか、人間であるふりをするオオカミなのかを区別するために強化服が必要だった。しかし映画ではカン・ドンウォンの表情と演技でそれを表現した」とし、「イム・ジョンギョン」を演じたカン・ドンウォンの演技にも言及した。
原作とは異なる映画の結末については、「それはまったく問題にならない。キム・ジウン監督は非常に難しい選択をし、彼はどんなインスピレーションを受けてどんな話を映画にしたかったのか、それを観客が分かることが一番重要だと考えている。映画を見ながら、私自身もどんな結末になるのか期待しながら見た」と深い満足感を示した。
25日に公開された『人狼』は、南北が統一準備5カ年計画を宣言した後、反統一テロ団体が登場した混沌の2029年、警察組織「特機隊」と情報機関である「公安部」を中心とした、絶対権力機関のあいだの息詰まる対決の中でヌクテ(狼)と呼ばれる人間兵器「人狼」の活躍を描く。