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韓国のサッカー監督、歴代外国人監督成績・年俸の現況...なぜファン・マルバイクか

ファン・マルバイク...実利サッカー・トーナメント勝負師・粘り強さ 

  • 韓国のサッカー監督、歴代外国人監督成績・年俸の現況...なぜファン・マルバイクか
ベルト・ファン・マルバイク前オランダ代表監督(62)が韓国代表チームの司令塔として就任するかどうかが1週間以内に決定される見通しだ。

7日、「サッカー協会のイ・ヨンス技術委員長」(62)はソウル・新門路のサッカー会館で記者会見を開き、「ファン・マルバイク前監督が韓国サッカーに関心を持っている」とし、「一週間以内に受け入れの可否を明らかにする回答を得るものと考えている」と語った。イ・ヨンス委員長は、「現在、サッカー協会はファン・マルバイク前監督の決定を待っている」とし、「ファン・マルバイク前監督が韓国代表チームの監督を引き受けるという決定を下したら、契約過程で細部的な部分調整が可能だと思う」と付け加えた。

イ委員長は去る5日未明、サッカー協会のキム・ドンデ副会長とチョン・ハンヂン国際チーム長とともにオランダのアムステルダムで、ファン・マルバイク前監督と2時間ほど話を交わした。この席でキム副会長は年俸を含めたサッカー協会の意見を伝え、イ委員長は韓国サッカー代表チームの状況を説明した。イ委員長は、「韓国サッカーに対するファン・マルバイク前監督の関心は期待以上に感じられた」とし、「ただ、韓国サッカーの位相とこれを高めていく部分など、具体的な話はしなかった」と説明した。

成就の可能性に対し、イ・ヨンス委員長は「予測できない」とは語ったが、ファン・マルバイク前監督が韓国代表チーム監督を務める可能性は高いという分析だ。イ委員長に会った席で、ファン・マルバイク前監督は韓国代表チームの個別選手と、2014年ブラジルワールドカップの時に見せつけた韓国の競技力について話を交わしたほど韓国代表チームを注意深く見ており、「韓国代表監督におおいに関心がある」と打ち明けたからだ。

ファン・マルバイク前監督が次期韓国代表監督候補1順位で指名されたのは、守備の組織力を重視する実利サッカー、トーナメントで強い姿を見せたこと、粘り強い所信サッカーなどが挙げられる。華麗な攻撃陣を誇るオランダは、これまで国際大会で4-3-3のフォーメーションや3-4-3フォーメーションなどの、FWを3人配置するホットな攻撃サッカーを駆使した。しかし、2010年南アフリカ共和国ワールドカップ当時、ファン・マルバイク監督はオランダの「伝統」を放棄して、守備に重きをおく4-2-3-1のフォーメーションを駆使して準優勝を得た。

韓国代表チームは2010南アフリカ共和国ワールドカップ以後、4-2-3-1フォーメーションをもとにAマッチを戦った。ファン・マルバイク前監督が指揮をとるならば、選手らはフォーメーションに対する特別な適応なくすばやく競技力を発揮できる。

ファン・マルバイク前監督の歴代優勝記録は、彼が「トーナメントの勝負師」という点をよく示している。2000年以後のファン・マルバイク前監督は、フェイエノールトで指揮をとった2001~2002シーズンヨーロッパサッカー連盟カップ(UEFAカップ)、2007~2008オランダサッカー協会カップなどのトーナメントでのみ2回、優勝トロフィーを持ち上げた。韓国サッカーが2015年1月、オーストラリアで開催されるアジアサッカー連盟(AFC)アジアカップで名誉回復を狙うだけに、トーナメントでの「勝利の秘訣」を知っているという点が高い点数を得た。

自分だけの所信を展開するという部分も強みだ。2012年欧州サッカー選手権大会(ユーロ2012)当時、ファン・マルバイク監督は派手な攻撃を重視するオランダ「伝統派」の反発にもかかわらず、自分だけのサッカー哲学を守っていく粘り強さを見せた。よしんば3戦3敗でグループリーグから脱落したが、戦術の失敗ではなく、攻撃サッカーを望む選手団の「抗命」が原因という分析だ。

韓国サッカーファンたちが心配している部分は、外国人監督を選任しても、選手の選抜過程で監督が影響力を発揮できないかもしれないという点だ。地位にこだわらず確固とした信念を持つファン・マルバイク前監督が赴任すれば、韓国は「ブラジル惨事」の原因として指摘された「義理サッカー」論難からも自由になる見通しだ。
  • 毎日経済_チョン・ソクファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-07 17:12:16




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