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BMWリコール、20日に開始...部品需給、混乱の兆し


相次ぐ車両火災事故を収拾するためにBMWコリアは20日から、問題の部品(EGR/排気ガス再循環装置)の交換リコールを開始するが需給が思うように進まず、現場では警報が鳴った。

19日の自動車業界によるとBMWコリアは最近、ディーラー各社に「EGR部品交換の申請が遅れた顧客を対象に、部品需給上のスケジュールを延期すると発表するように」と通知した。あるディーラー社の関係者は、「正常にEGR交換部品が入って来なければならないが、まだ国内に搬入されていない」とし、「いつBMWコリアで部品を得ることができるか分からない」と語った。

オーナーらは当惑しているという反応だ。

BMW 520dモデルに乗っているイ・ジョンミンさん(仮名)は、「当初はディーラーから今月22日に部品を交換できるとして予約を確定したが、とつぜん部品がないとしてスケジュールを10月5日に先送りするしかなかった」と言う。部品の交換が遅れてリコールが連鎖的に遅れれば、最大の被害はオーナーが引き受けるしかない。オーナーのA氏は「安全診断を受けた車でも火が出ただけに、完全にEGRを交換するならばなんとか安心できるが、いつ交換できるのか、日程さえも案内されていない」とし、「それまで問題の部品を付けたままで走れというのだろうか」と怒りをあらわにした。

これに対してBMWコリアは、「部品の需要が集中して、一部の超過予約顧客のスケジュールが押された」とし、「ドイツ本社から調達期間を前倒しにして、年内にリコール部品の交換が完了するようにするつもり」だと説明した。20日から始まるリコール対象車は計10万6317台で、国内で行われた輸入車のリコール史上で最大規模だ。

もしもリコールでEGR部品が交換されたにもかかわらず火災が続くならば、今回の事態の波紋はさらに大きくなる見通しだ。これまでにBMW側は新しいパイプやインテークマニホールドなどに堆積物が積もり、バルブの誤作動で冷却されていない高温の排気ガスがもれて沈殿物に火がついたことを今回の事態の原因として指摘したからだ。

ある完成車メーカーの関係者は、「もしもEGR交換車で火災が発生した場合、全体のリコールに対する信頼感に深いダメージを与えるしかない」と語った。
  • 毎日経済_キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-08-20 07:32:40




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