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高揚ガソリンタンク火災…遊びで飛ばした熱気球で


  • 高揚ガソリンタンク火災…遊びで飛ばした熱気球で
  • 8日、京畿道高陽市徳陽区の大韓送油管公社京仁支社の貯油所の現場で、鑑識関係者が炎で黒く変形した石油タンクの覆いをチェックしている。 イ・チュンウ記者



ある外国人労働者が遊びで飛ばした小型熱気球(天灯)が大韓送油管公社高揚貯油所の火災を誘発したことが確認された。京畿高揚警察署は8日、去る7日に発生した高揚貯油所の火災事件と関連し、スリランカ人のAさん(27)を失火の疑いで緊急逮捕して調査中だと明らかにした。 Aさんは火災が起きた貯油所といくらも離れていない江梅トンネルの高速道路工事現場で、天灯などを飛ばして油類貯蔵所に火がついた疑いを受けている。警察はAさんが飛ばした天灯などで高揚貯油施設の芝生に火がついて、この火が貯油タンクの油蒸気喚起口を通じて入って爆発した可能性に重きを置いている。

警察は火災の場所などに設置した40以上のCCTVを確保して分析した中で、Aさんが飛ばした天灯などが芝生に落ちて火災が起きた事実を確認し、Aさんを緊急逮捕した。江梅トンネル高速道路工事現場に勤務するAさんは、警察の逮捕に素直に応じたと伝えられた。彼は警察の調査で「工事現場近くで、好奇心で天灯などを飛ばしたところ貯油所近くの芝生に落ちて火が出た」と述べた。天灯などを飛ばした理由については、「遊びで飛ばした」と明らかにした。

警察はAさんが故意に火を付けたのではないが、40億ウォンの莫大な財産上の被害が発生したことなどをあげ、重大な過失がある失火罪(重失火)を適用して立件した。一般的に失火罪は1500万ウォン以下の罰金刑に処すが、重失火罪は3年以下の禁錮または2000万ウォン以下の罰金に処することができる。警察の関係者は、「Aさんは非専門就業ビザで入国した外国人労働者」だとし、「天灯などを飛ばすことになった理由などを詳しく調査した後、9日頃に調査内容を発表する予定」と明らかにした。

この日の午前、京畿道高陽市徳陽区に所在する高揚貯油所の風景は凄惨だった。アルミニウムと鉄でできたガソリンタンクの屋根がしわくちゃのままでタンクの近くに転がっていた。真っ白な屋根はしわになって黒く焼けていたし、ガソリンが燃え尽きてしまったタンクの中は鉄骨が溶けて壁面に焦げ付いていた。燃えたガソリン貯蔵タンクのすぐ隣に位置した軽油タンクの屋根も、高熱であちこちが溶けてでこぼこしていた。

大韓送油管公社の初期鎮火が不十分だったという問題も少しずつ出ている。今回の火災はタンクに保存されたガソリン440万リットルのうち、226万リットルが17時間のあいだ燃えて鎮火が完了した。消防当局がガソリンを抜きながら鎮火する作戦を同時に展開しなければ、被害はさらに大きくなることがありうる状況だった。自動消火装置も火災と同時に噴射されるものではなく、1~3分ほど時間を置いて動作したことがわかった。

燃えたガソリンタンクに設置された自動消火装置は、水1200万トンと油類火災鎮圧に使用する消火剤6000リットルが含まれていた。この装置は状況室勤務者が自動熱感知CCTVで火災を認知した後、消火装置のバルブを開くと消化液が自動的噴射される半自動システムとして設計された。去る7日午前、火災が発生したときは監視人がCCTVに異常が検出されたことを報告し、150メートルほど離れた現場まで走って行って火災を再確認した。その後に無線機でバルブを開く必要があると連絡して、1~3分ほどの時間差が生じた。
  • 毎日経済_高揚=チ・ホング記者/イ・ヒス記者/城南=キム・ヒレ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-10-08 22:34:21




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