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コリアナウ > 社会 > 「水かけパワハラ事件」大韓航空のチョ・ヒョンミン元専務に不起訴処分
社会的に物議をかもした大韓航空のチョ・ヒョンミン元専務(35)に不起訴処分が下された。
ソウル南部地検は15日、チョ元専務に対して特殊暴行・業務妨害の容疑は「疑いなし」、暴行は「公訴権なし」の処分を下したと発表した。
パワハラに対する厳正処罰を望んでいた世論の期待とは全く異なる結果だ。
チョ元専務は去る3月16日、大韓航空の本社で広告会社A社のチーム長Bさんが自身の質問にしっかりと答えることができないと、声を荒げてガラスのコップを投げ、参加者たちに向かって梅のジュースをかけた疑いで捜査を受けた。
警察は今年4月に捜査に着手し、暴行の疑いで拘束令状まで請求したが、検察から令状が却下されるなど捜査は難航した。
以後、業務妨害の疑いで検察に事件を送致した後も検察は業務妨害の容疑なしと判断してチョ元専務を裁判にかけなかった。
検察は特殊暴行については、ガラスのコップを人がいない方向に投げたのは法理上、人体への有形力の行使と見ることは難しいと明らかにした。
また、反意思不罰罪に分類される暴行と関連しては被害者2人が両者とも処罰を望んでいないため公訴権がないと判断した。
検察は業務妨害の容疑についてもチョ元専務が総括責任者として業務的判断に基づいて試写会を中止させたものと判断でき、他人の業務を妨害したと解釈することができないと明らかにした。
一方、検察はこの日、大韓航空が機内免税品の購入をしながら仲介業者を挟んで会社に損害を与えた容疑などで韓進グループのチョ・ヤンホ会長を在宅起訴した。