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「30代」韓国女子ゴルファー…日本で花を咲かせる


  • 「30代」韓国女子ゴルファー…日本で花を咲かせる

「ファイナルクイーン(Final Round Queen)」申智愛(シン・ジエ、30才、スリーボンド)選手が日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアー最終戦のリコーカップで優勝し、今季は韓国選手がJLPGAツアーで15勝を合作することに成功した。

去る25日に優勝を収めたシン選手はJLPGAツアー初の「シーズンメジャー3勝」という偉業を達成したし、「今年の選手」格の「メルセデスランキング(LPGA Mercedes-Benz Player of the Year)」1位を確定した。

これに先立ち、安宣柱(アン・ソンジュ、31才)選手はそうそうに自身のJLPGAツアー通算4つめの賞金王を確定し、柳簫然(ユ・ソヨン、27才、メディヒール)選手が日本女子オープンで優勝して「コリアングランドスラム」を達成したことから、今シーズンもJLPGAツアーは韓国選手が支配したと言っても過言ではあるまい。唯一で物足りなさが残るとするならば、2010年から韓国選手がなんと8年連続で獲得していた「最小打数賞」を逃したことだろう。

「韓国の日本ゴルフ支配」がなんと9年目で続いている。 2010年にアン・ソンジュが韓国選手初の賞金王に輝いた後、今年までの9年のあいだに7回も韓国選手が賞金王に輝いた。また「大賞」格のメルセデスランキング1位も2012年に全美貞(チョン・ミジョン、36才)選手が初代女王に上がった後、7シーズンのうちの5回は韓国選手が主人公だ。「最小打数賞」は2010年から昨年まで8年連続で獲得しており、JLPGAツアー歴代の最少打「トップ4」にはすべて韓国人選手の名前が上がっている。

じつはJLPGAツアーは、韓国選手たちの「主要領土」ではなかった。韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーのトップランカーはほとんど米国女子プロゴルフ(LPGA)ツアーに挑戦状を差し出しており、JLPGAツアーはただ韓国と並行して活動している「トゥジョブ(two job)族」の仮住まいのような役割を果たす、「2進級選手」らの新しい舞台と考えられていた。

しかし2010年にアン・ソンジュが賞金王に輝いた後、KLPGAツアーの中堅とベテラン選手たちの日本進出が増えている。 2014年にシン・ジエがLPGAツアーで日本に舞台を移し、イ・ボミ(30才)選手やキム・ハヌル(29才)選手なども日本で活躍している。これに加えて、今年もペ・ソンウ(25才、三千里)選手がQスクール第3戦で1位を占めており、イ・ソンファ選手、ユ・ヒョンジュ選手、アン・シネ選手、イ・ソラ選手などが最終戦進出に成功した。

JLPGAツアーは「ニッチ」ではなくいまや「機会の地」であり、新たな「KLPGAの領土」になっていく姿だ。

理由は簡単だ。韓国より優勝争いの激しさが少ないながら、相対的にツアーの規模ははるかに大きい。今年のJLPGAツアーは38大会で、賞金総額358億ウォン規模で行われた。一方、KLPGAツアーは26大会で賞金総額は192億ウォンに過ぎなかった。今年、アン・ソンジュとシン・ジエはそれぞれ18億ウォンと16億5000万ウォンを稼いだ。これに対して、KLPGA賞金王のイ・ジョン(23才、サンス建設)選手は9億5764億ウォンで賞金女王に輝いた。「金」だけを見ても魅力的だ。

さらに中堅選手が主に挑戦して成功している理由としては、「飛距離」も一役買っている。今年のLPGAツアーは平均270ヤード以上が5人にもなり、平均250ヤード以上はなんと97人にのぼる。 KLPGAツアーも260ヤードはないが、250ヤードのメンバーが11名に、240ヤード以上も56人だった。日本はどうだろうか。 240ヤードを超えただけでも長打者の側に入る。 240ヤード以上打てば上位28人に上がることができる。

今年はそれぞれ5勝、4勝、3勝ずつ収めたアン・ソンジュ、シン・ジエ、ファン・アルム(31)の各選手の平均年齢は30.6才だ。韓国では「ノヂャン(老将=ベテラン)」でそろそろキツくなる時期に、パっと花を咲かせた。精巧だが「飛距離」で物足りなさを残したシン・ジエが、2014年JLPGAツアーに出るやいなや4勝を収めた理由だ。「飛距離」の拘束から脱し、独自のショートゲームを発揮することができたからだ。

より大きな利点は日韓の「距離」だ。 2時間で韓国から日本に行くことができる。ホームシックに悩まされず、いつでも気楽に日本と韓国を行き来することができる。シン・ジエも「日本ツアーは韓国のファンと交流しやすく、韓国にいる家族にいつでも会えると思うと気持ちはいっそう楽だ」と述べた。さらには大会ごとに移動する距離が短くて、大会コースも山岳地形が中心の韓国と似ている。

もちろん「文化」も慣れている。キム・ハヌルは「食べ物が口にあって、人々や文化も似ているために韓国のような快適な状況でゲームをすることができる」と説明した。
  • 毎日経済_チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-26 20:01:50




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