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韓国イ・ガンイン選手「ゴールデンボール賞」の快挙

FIFA U-20ワールドカップ 

  • 韓国イ・ガンイン選手「ゴールデンボール賞」の快挙

イ・ガンイン選手(18才、バレンシア)は、昨年10月にスペインのラリガバレンシア1軍でのデビュー以来、むしろ天幕の中に選別された。最年少(17歳253日)1軍デビューとチーム100年の歴史で最初の東洋人というタイトルを得たが、球団は若すぎる年齢とチームの戦術上はすぐに戦力にならないという理由で彼はベンチに座っていた。そのようにベールに包まれて、専門家でさえ「どんなタイプの選手なのか把握するのは難しい」としていたサッカーの天才は、国際サッカー連盟(FIFA)U-20W杯で大韓民国をFIFA大会最高成績ni導いてサッカーファンをひきつけた。

チョン・ジョンヨン監督の率いる韓国代表チームは16日(韓国時間)に開かれたFIFA U-20(20歳以下)W杯決勝戦で、ウクライナに1対3で敗れた。

試合開始4分後にイ・ガンイン選手のペナルティキックの得点で先行したが、強い体力を前面に出して圧迫したウクライナに続けて3ゴールを奪われて、準優勝で大会を終えた。 FIFA主管の大会で男子サッカー準優勝は韓国サッカー史上最高の成績だ。イ・ガンイン選手は大会直後に開かれた授賞式で、大会最高の技量を展開した選手に与えられる「ゴールデンボール」を受賞した。 FIFA主管の大会は最も優れた活躍をした選手3人に、それぞれ「ゴールデンボール」「シルバーボール」「ブロンズボール」を授与するが、その中で最高のゴールデンボールはMVPと同じ意味だ。 FIFA主管の男子サッカー大会でアジア選手がゴールデンボールを受賞したのはイ・ガンイン選手が初めてで、韓国選手の中では2002年韓・日W杯当時に洪明甫(ホン・ミョンボ)選手が受けたブロンズボールがこれまでの全てだった。

U-20W杯のゴールデンボールの真価は、歴代受賞者の顔ぶれに表れている。ディエゴ・マラドーナもと選手が1979年のU-20W杯でゴールデンボールを受賞しており、リオネル・メッシ選手(バルセロナ)も2005年U-20W杯のゴールデンボール賞出身だ。イングランド・プレミアリーグで5シーズン連続20ゴール以上を入れているセルヒオ・アグエロ選手(2007)、最近では2018年ロシアW杯でのフランス優勝の主役であるポール・ポグバ選手(マンチェスター・ユナイテッド)が2013年大会でゴールデンボールを受けた。 18歳の選手がゴールデンボールを受賞したことも、メッシ選手の後の14年ぶりだ。

イ・ガンイン選手の受賞がさらに注目される理由は、ゴールデンボールの主人公が優勝国から出なかったからだ。マラドーナやメッシュ、アグエロ、ポグバのゴールデンボール賞は、すべて所属国を優勝に導いた功労が反映されている。今回の大会直前の7大会で、ゴールデンボールの主人公が優勝国から出ていないケースは一度(2015年大会)だけだった。 2ゴール4アシストという記録のほか、大会を通してイ・ガンインが見せてくれた競技力がそれだけとびきりだったという意味だ。

イ・ガンインは今回の大会を通じて、特急選手になれる必須の要件を持っていることを立証した。特にチームの中核ストライカーやミッドフィルダーの集中守備を突き放す能力(脱圧迫)は最も注目される部分だ。一般的に、2人の守備以上に囲まれれば選手はボールを後部ラインにパスして危機をまねくが、イ・ガンインはいくつかの騙し動作でディフェンダーを引き離した後、ボールをむしろ前方に接続する。グループリーグの最終戦、アルゼンチン戦と16強の日本戦は、イ・ガンインの脱圧迫力が継続して発揮された試合だった。すべての試合が薄氷勝負(1点差以内)だった代表チームの試合で、エース「イ・ガンイン圧迫」は相手チームの最優先課題だったが、成功したチームはなかった。このような脱圧迫力を最大化するのは、正確な左足にある。エクアドル戦のゴールにつながったフリーキックの状況での空間パスは、イ・ガンインの正確なパス能力とセンスをそのまま見せる場面だった。

技術的な側面よりも高く評価されるのは、年齢にふさわしくない成熟さだ。イ・ガンイン選手は今年18歳でU-20韓国代表でも最年少だ。事実上のチームのエースとして、大会のあいだずっと本人に対する関心と賛辞があふれているが、個人ではなくチームを優先しながら中心をとる役割を果たしてきた。実際にイ・ガンインはチーム内の年上の選手たちから「マンネヒョン(末っ子の兄)」というニックネームで呼ばれることもあった。イ・ガンインはゴールデンボール賞を受賞した後、「よく助けてくれた先輩たちのおかげで得ることができた。私たちはみんないっしょに受けた」と所感を明らかにした。

試合感覚が落ちるしかない状況での活躍も注目しなければならない。バレンシアはイ・ガンインを1軍に上げても、試合には投入しなかった。イ・ガンインとしては、フルタイムの消化が体に慣れていない状況で、少なくとも90分以上の試合7回で、絶え間ない相手の圧迫の中で戦ったわけだ。

大会を通じて明らかになったイ・ガンインの真価は、国内のサッカーファンたちの期待感を高めている。すぐさまイ・ガンインの所属チームと成人代表(ベント号)でイ・ガンインの活躍をもっと見ることができるという予想だ。イ・ガンインの正確なパスとソン・フンミン(トッテナム)のゴール決定力が生み出す相乗効果を、9月の2022カタールW杯予選で見ることができるかに関心が集中している。
  • 毎日経済_イ・ヨンゴン記者/チャ・チャンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-06-16 19:53:14




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