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釜山港の悲鳴…物流・旅客が「すとん」

韓・日葛藤と米・中紛争で直撃弾 

  • 釜山港の悲鳴…物流・旅客が「すとん」
  • 釜山港国際旅客が急減


1日午前11時30分、釜山市東区の釜山港国際旅客ターミナル3階出国場。日曜日なのに空っぽだ。船を運航する船主のカウンターにも、働くスタッフはまったく見えない。

現場で会ったターミナルの関係者は、「6月までは日曜日など運航船舶が多いときは15隻に達したが、今日は6隻だけが運航する」とし、「利用客も6月は6000人以上だったが、今日の出入国者は900人にとどまった」と言う。反対側にある食堂に入ると税関職員と見られる5~6人だけが座っていて、100以上の席は空席だ。食堂の関係者は「6月までは一日500人ほどの客が来たが、最近では30~40人にしかならない」とし、「9月には秋夕連休もあって人はもっと減ると思うので、食堂の運営には問題がおおい」とため息をついた。

韓・日経済紛争と米・中貿易戦争が重なり、釜山港が直撃弾に見舞われている。釜山と日本を行き来する乗客は2ヶ月で20%水準に急減し、付加価値の高い積み替え貨物まで減って、いま釜山港は危機を迎えている。

日本を行き来する利用客が大きく減り、対馬を行き来する船便はまったく途切れるなど、韓・日航路の運航そのものが存廃の岐路に建たされた。人気の高かった釜山~対馬の船便は1日6隻がいまは2隻だけが残った。釜山から対馬の厳原港への4隻の船便は先月19日以降はすべて途切れ、この日大亜高速海運は最終的に釜山~対馬比田勝港路線を未来高速海運と隔日制で2隻を交互に運航することに決定した。

国内の最大貿易港である釜山港のコンテナ取扱量も減っている。 5月から積み替え貨物が減少傾向を見せはじめ、今年の釜山港物流量は警告灯が灯った。

釜山港を経て他の国に行く積み替え貨物は付加価値が高く、釜山港全体の貨物取扱量の53%ほどを占めており、積み替え貨物が減れば釜山港は打撃を受けざるをえない。釜山港の積み替え貨物取扱量は6月に28ヶ月ぶりに前月比で減少を記録した。積み替え貨物は「韓進海運事態」で2016年8月から8カ月連続減少し、2017年3月に増加に転じたがこの時から再び減少した。

釜山港湾公社の関係者は「昨年の下半期に、中国が米国の関税賦課を控えて輸出品を大量にあらかじめ出荷した反動に加え、一部の外国船社が目的地にまっすぐ向かう便を増やしたことも一因だ」と説明した。
  • 毎日経済_釜山=パク・トンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-09-01 23:16:02




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