韓の政府部処「キャラクター盗作」で物議

「シクヤクエモン」に「ポンス」 

去る6日、「食品医薬品安全処(略称シクヤクチョ/食薬処)のソーシャルネットワークサービス(SNS)カードニュースに「シクヤクエモン」というキャラクターが紹介された後、ひとしきり盗作論議がまき起こった。日本の有名キャラクター「ドラえもん」をそのまま連想させたからだ。

「シクヤクエモン」はドラえもんの首の鈴の位置に韓国政府のマークを、おなかの部分にはポケットの代わりに「MFDS(食品医薬品安全処)」というロゴを付けていた。食品医薬品安全処は盗作に対する国内の批判世論が大きくなるやいなや、企画段階でのミスを認めた後にこの記事を削除した。しかし去る13日、日本の放送に関連報道が出たことで国際的な恥を買ってしまった。

最近、人事革新処(Ministry of Personnel Management)もEBS(韓国教育放送)の人気練習生キャラクター「ペンス」を盗用した「研修社員ポンス」を紹介し、「偽物ペンス」批判世論に包まれた。人事革新処のユーチューブのアカウント「人事処TV」に「B公式キャラクターの誕生を助けてよ、先輩」というタイトルの映像で「ポンス」を紹介したことが禍根となった。映像ではポンスが「第2のペンスを夢見ており、スイスのヨーデル学校でヨーデルを学んできた。南極出身の後輩」だと自分を紹介した。ペンスの専売特許である黄色のヘッドセットを装着したうえに、ペンスの外観をそのまま真似したものだった。

批判が大きくなるやいなや、人事革新処はあんまりだという立場を表明した。ポンスは人事革新処の公式キャラクターではないうえに、EBSの「ペンス」から招待を受けて一緒に映像まで撮影したキャラクターだという理由からだ。人事革新処の関係者は、「ポンスは人事革新処の業務の中で、公職博覧会を促進するために一回かぎりで作ったキャラクターに過ぎない」とし、「ペンスが直接私たちに問題提起するならともかく、食品医薬品安全処のシクヤクエモンの件とひとつに束ねて見ることは無理がある」と主張した。

しかしこのような解明だけではペンス盗作の事実を隠すことはできないというのが、専門家らの大半の意見だ。原著作物に基づいて、基本的に類似した特性と形態にしてしまった場合、厳然たる著作権侵害であるからだ。また政府部処のこのような盗作行為が相次ぐと、世間での著作権侵害を煽るという批判を免れ難いというのが大多数の専門家らの指摘だ。

EBSの許諾を受けていないペンスグッズやYouTubeのコンテンツなどが市場に氾濫する現象が代表的だ。現在、オンラインショッピングモールサイトやSNS上でペンスグッズなど関連するキーワードを検索すると、EBSの公式許可を受けていない不正な商品が蔓延している。ペンスが描かれたスマートフォンケース、フードティー、パジャマ、バッジなどが何らの制裁なしに商業目的で大量に販売されている。

著作権委員会によると、営利目的ではなく非営利目的の場合でも元著作権者から使用許可を受けるのが原則であり、関連製品をSNS上に上げる行為だけでも著作権侵害とみなされる。 EBSの関係者は、「著作権侵害の疑いのある事例に対して、市民の情報提供が着実に入ってきている」と語る。

このように、知的財産権(IP)の保護の強化に力を尽くすべき食品医薬品安全処や人事革新処などの政府の主要部処が、IPの概念に対する無知をあらわにしたままで盗作行為を日常的に行っているのに、政府の最上級業務評価を受けて議論が高まっている。これらの機関は年初の国務会議「2019年度政府業務評価」の政府疎通部門で次々とA等級を受けた。閣僚級の機関である文化体育観光部、雇用労働部、農林畜産食品部、保健福祉部、環境部、行政安全部はA評価を、次官級機関の人事革新処と食品医薬品安全処は国税庁、兵務庁、警察庁、行政中心複合都市建設庁とならんで「A等級」を受けた。

このことをめぐって、世間では「IPの無知と粗雑さのせいでパロディと盗作さえ区別できないまま、虚偽な情報を国民に知らせている第一線の省庁が、政策疎通部門で高評価を受けるのはほんとうにコメディだ」という批判が出てくる。

一方、文化体育観光部でも最近になってハプニングが起きた。新年を迎えて公式SNSアカウントに「独島の日の出」写真とともに新年の挨拶文を掲載したが、その写真が独島本島の写真ではないと明らかになったからだ。文化体育観光部はこの記事に「今年一年もお疲れ様でした。独島で朝日を眺めながら、2020年を力強くスタートしてください」というメッセージを一緒に上げたが、航空写真家のウ・テハ氏が「独島の写真ではないようだ」という疑惑を提起したことで議論が広がった。けっきょく文化体育観光部は写真が独島本島ではないことを確認し、関連する記事を下げなくてはならなかった。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-01-29 17:25:40