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百貨店が複合文化空間に変わる理由は?

百貨店の訪問目的に対するアンケート調査 

かつて「百貨店」を利用するのは「富の象徴」だった。百貨店は、数十年間流通チャンネルの王座に君臨した。ワンストップショッピングの中心地であり、ファッションの名所だった。

最近になって百貨店の位相は以前には及ばないようだ。まず、流通チャンネルが多様になった。大型マート、ホームショッピング、オープンマーケット、ソーシャルコマースまで、最近では海外直購を通じた消費も増えた。百貨店で主に取り扱っていた海外有名ブランド製品は、今やどこででも容易く手に入れることができる。百貨店が以前のようにショッピングの場所としてだけ残るなら、生き残ることができない可能性が高い。百貨店もこのような事実を認識し始めた。百貨店が単純な商品販売から抜け出し、公演などの複合文化空間に変貌する背景だ。

市場調査業者であるマクロミルエムブレイン(trendmonitor.co.kr)が今年の上半期、百貨店を訪問した経験がある首都圏のみ、19~59才以上の男女1000人を対象にアンケート調査を行った結果、百貨店で商品購入を目的に訪問する利用者(49.2%)が2人中1人にもならないことが分かった。

10人中、約3人(28.9%)は「評判の店訪問・ふれあい・休息など、ショッピング以外の目的」として百貨店を訪れていると回答した。また、10人中2人(21.9%)の割合で百貨店を訪れる理由について「単に商品を確認し、実際の購入は他のチャンネルでするため」と答えた。相対的に価格が高い百貨店の代わりに他の所で購入する消費者が増加していることを反映した結果だ。回答者の10人中6人(57%)は「いくらセールをしても百貨店の製品は高い」と考えた。

他の流通チャンネルと比較して百貨店の短所を問う質問に対する回答も「製品の価格が高い」(67.8%、複数回答)と「価格バブルが激しい」(63%)が1、2位を占めた。

百貨店の利用が昨年対比減ったと答えた人の比率は31.6%で、増えたと答えた人の比率(15.2%)より2倍以上多かった。百貨店の利用が減少した理由は「価格が高くて」(69.3%、複数回答)、「モバイルショッピングと海外直購など多様な流通チェンネルができて」(63%)、「景気低迷でショッピングをする余裕がなくて」(42.1%)などであることが分かった。

百貨店を利用の際、消費者が最も考慮するのは何だろうか。「家と会社、学校など生活半径に近いかどうか」(39.2%)と「交通の便利性」(36.3%)、「割引イベントかどうか」(35.6%)の順だ。

「最近デパートは1年中セールするようで、通常価格を信じることができません」
  • 毎経エコノミー_カン・スンテ記者
  • 入力 2014-08-25 10:59:14




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