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韓航空各社、中国路線84%中断…LCC各社は「非常」


「新型コロナウイルス感染症(武漢肺炎)」の拡散で、韓国の格安航空会社(LCC)各社は中国路線を相次いで中断している。観光客の比率の高い地方発の航空便の需要が急減しつつ、直撃弾を受けたものだ。引き続く運休と減便措置で動きの止まった航空機をどのように処理するか、悩みは深まりつつある。

5日の航空業界によると、ティーウェイ航空は6日から△仁川~瀋陽路線を運休する方針だ。去る4日に△仁川~青島・温州路線を停止してから三日ぶりだ。これによってティーウェイ航空がこれまで就航してきた6つの中国路線は、来月28日まで運航が全面中断される。イースター航空は9~10日の二日にかけて△仁川~上海・鄭州・煙台、△清州~延吉路線を順次運休する計画だ。これによってイースター航空の7つの中国路線は、今月の28~29日にすべての運航を停止する。ジンエアーとエアソウルはこれらに先立って、先月末と今月初めにそれぞれ中国路線を完全に運航停止した。これまでジンエアーは△済州~上海・西安を、エアソウルは△仁川~張家界・臨沂路線に就航してきた。エアプサンはこの日△釜山~延吉路線を17日から運休することを決めた。エアプサンの9つの中国路線の中で、運航する路線は△釜山~青島だけだ。これも週4回に減便することにした。国内最大のLCCである済州航空も、12の中国路線のうちの過半数にあたる7路線を運休した状態だ。

国内LCCの全38路線の中国路線のうち84.2%(32)が運休したり運休する予定だ。 LCCが今回の事態に特に被害が大きいのは、地方発の路線が相対的に多いためと分析される。あるLCCの関係者は、「国内LCCは地方空港に拠点を置き、その地域の需要に支えられて成長してきた」と語る。続いて「地方の顧客のほとんどはビジネスよりも観光を目的とする」とし、「伝染病が発生した場合、これらの観光需要はすぐに落ちるしかない」と付け加えた。

特に毎日のように中国路線を運休・減便しながら、これらの路線の航空機をどのように活用するかが悩みの種となっている。

通常の航空会社は特定路線の需要が減れば、需要が増加している路線に航空機を投入する方式で対応してきた。しかし今回は代案がないと、業界関係者は言う。日本は昨年浮上した「ボイコットジャパン」の影響で需要が大幅に萎縮して、東南アジアが日本路線の代替として浮かび、すでに航空機が多く投入されているからだ。

だからといって、空港の駐機場に停めておくこともできないのが実情だ。機種によって差はあるが、駐機料などで、空港に停めておくだけで一日に数千万ウォン台の損失が発生するからだ。大手航空会社(FSC)の場合には代替路線が多く、また格納施設などがあり、停めておいても損害は大きくない。ある航空業界の関係者は、「多くのLCCが地方空港の駐機場に航空機を保管していると聞いている」とし、「顧客のない中国路線を運航して損害を出すよりも、むしろ停めておくのが良いと判断したのだろう」とした。

FSCも中国路線を相次いで運休するのは同じだ。大韓航空は4日に12の中国路線を追加で運休した。これまで減便運航していたいくつかの路線を運休に転換したものだ。これにより、大韓航空は計30路線のうちで20路線の運航を停止した。残りの路線のほとんどで運航回数を減らした。現在運航中の路線は、△仁川~広州・大連・牡丹江・北京・上海・瀋陽・延吉・青島と△金浦~北京・上海などの10路線だ。

この日、アシアナ航空も△金浦~北京と△仁川~煙台の2路線を6日から運休することを決めた。先立って今月1日から△仁川~桂林・長沙・海口と△釜山~広州路線を順次運休した。これによってアシアナ航空は26の中国路線のうち、6つの路線が運航を停止した。これと同時に15の中国路線を減便した。

現在までに国籍航空会社8社が運休決定を下した中国路線は58路線に達している。これは94の全中国路線の61.7%に達する規模だ。
  • 毎日経済_ソン・グァンソプ記者/チェ・グンデ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-02-05 17:36:12




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