トップ > コリアナウ > 事件事故 > 「清道テナム病院ミステリー」…確定者110人
死亡者を含めて100人以上の「コロナ19」確定者が発生した慶州北道の清道テナム病院の緊急治療室に、「新天地」総会長の実兄が死亡する前に5日のあいだ入院したことが一歩遅れて確認された。実兄は急性肺炎で入院したが、この時に家族と教会信徒らの見舞いが続いたことが知られている。このために一部では、テナム病院の緊急治療室からコロナの集団発症が始まったのではないかという疑惑のまなざしを送っている。また、テナム病院精神病棟の患者も当初知られていたこのとは異なり、数十回にわたって外部接触を持ったという事実が明らかになって波紋が広がっている。
テナム病院は25日、先月の27～31日に新天地教会総会長の実兄Aさんが死亡する前に、五日のあいだ病院の緊急治療室に入院していた事実があると明らかにした。 Aさんは緊急治療室で亡くなった後、今月初めに病院の葬儀場で葬儀を行った。 Aさんの入院と葬儀が大きな注目を受ける理由は、その当時に国内外の多くの新天地信徒が病院に行ったという話が後を絶たないからだ。葬儀場に中国人信徒が訪れたという噂も出ているが、事実と確認されたならば信徒がウイルスを伝播した可能性を排除することは難しい。
去る1月11～13日、テナム病院葬儀場で葬儀を行った清道郡の住民Bさんは毎日経済との通話で、「まだ親戚や知人にコロナ19の症状はない」と語った。この時期に葬儀場を利用した他の人も、発熱などの感染症の症状はないと伝えられた。少なくとも1月中旬までは、テナム病院も清浄地域だった。その後、テナム病院で何が起こったのかについての調査が必要な部分だ。
疾病管理本部側は「新天地側葬儀場の参加者のすべてを把握したとしても、感染経路が把握されるわけではないし、さまざまな可能性を念頭に置いて疫学調査をしている」とした。テナム病院は新天地との関連性に対して、「大韓イェス教長老会所属の教団であり、新天地とは全く関係がない」と主張した。
またテナム病院が精神病棟の患者の記録を調査した結果、1月22日から今月13日までに患者は外泊8回、外出5回、面会12回など、総25回に渡って外部と接触した。テナム病院は閉鎖病棟の精神病棟でコロナ19集団感染があらわれた経緯を調べてきた。精神病棟の患者が外部との接触過程でコロナ19に感染し、病院に戻った後に閉鎖病棟内の相部屋でともに生活していた他の患者を感染させた可能性が高くなったわけだ。精神病棟は閉鎖病棟として運営されており、部外者の出入りも患者の外出も統制される。このために精神病棟で集団感染が発生したとき、感染経路をめぐって多くの疑問が提起された。
これと関連し、新天地総会長の実兄が5日のあいだ緊急治療室に入院した際に、部外者が大挙して病院を訪問して感染源が流入した可能性、そして患者が外部との接触時に感染源と接触した可能性に重きが置かれると思われる。
テナム病院によると、病院では去る15日から精神病棟の患者と医療スタッフなどを中心に発熱の症状を訴える患者が現れた。以前にも1～2人に似た症状があらわれたが深刻ではなく、風邪と区別することが困難で一般的な治療を行った。インフルエンザと胸部検査でも、コロナ19と断定するだけの症状はなかった。
しかし病院は発熱の症状を示す患者が継続的に拡大するやいなや、去る18日午後にコロナ19の可能性を念頭に置いて検査を依頼した。検査結果はコロナ19だった。その後、テナム病院では去る20日にコロナ19関連で国内初の死者が発生するなど、現在までにコロナ19の確定者が111人出た。
一方、清道郡では100人を超える感染者が発生したにもかかわらず、確定者の動線も把握されなかったために不安感が増幅されている。確定者の発生した他の自治体とは異なり、清道群庁のホームページには確定者の動線に関する内容が一件もなかった。他の自治体では確定者が出てくれば、独自の疫学調査を実施し、それぞれの確定者の動線を公開することとは対照的だ。
動線の公開要求は青瓦台の国民請願掲示板にも上がってきた。去る24日、「テナム病院感染者の動線公開要求」というタイトルの請願を書いた請願者は、「（確定者が発生して）数日が過ぎたが動線が一つも公表されない。動線を公開してこそ郡民が互いに確認し注意するのに、郡民は確定者が行き来した動線をなにひとつ知らずにいる」と指摘した。
「清道テナム病院ミステリー」…確定者110人
新天地教会長の実兄が肺炎で死亡
死亡者を含めて100人以上の「コロナ19」確定者が発生した慶州北道の清道テナム病院の緊急治療室に、「新天地」総会長の実兄が死亡する前に5日のあいだ入院したことが一歩遅れて確認された。実兄は急性肺炎で入院したが、この時に家族と教会信徒らの見舞いが続いたことが知られている。このために一部では、テナム病院の緊急治療室からコロナの集団発症が始まったのではないかという疑惑のまなざしを送っている。また、テナム病院精神病棟の患者も当初知られていたこのとは異なり、数十回にわたって外部接触を持ったという事実が明らかになって波紋が広がっている。
テナム病院は25日、先月の27～31日に新天地教会総会長の実兄Aさんが死亡する前に、五日のあいだ病院の緊急治療室に入院していた事実があると明らかにした。 Aさんは緊急治療室で亡くなった後、今月初めに病院の葬儀場で葬儀を行った。 Aさんの入院と葬儀が大きな注目を受ける理由は、その当時に国内外の多くの新天地信徒が病院に行ったという話が後を絶たないからだ。葬儀場に中国人信徒が訪れたという噂も出ているが、事実と確認されたならば信徒がウイルスを伝播した可能性を排除することは難しい。
去る1月11～13日、テナム病院葬儀場で葬儀を行った清道郡の住民Bさんは毎日経済との通話で、「まだ親戚や知人にコロナ19の症状はない」と語った。この時期に葬儀場を利用した他の人も、発熱などの感染症の症状はないと伝えられた。少なくとも1月中旬までは、テナム病院も清浄地域だった。その後、テナム病院で何が起こったのかについての調査が必要な部分だ。
疾病管理本部側は「新天地側葬儀場の参加者のすべてを把握したとしても、感染経路が把握されるわけではないし、さまざまな可能性を念頭に置いて疫学調査をしている」とした。テナム病院は新天地との関連性に対して、「大韓イェス教長老会所属の教団であり、新天地とは全く関係がない」と主張した。
またテナム病院が精神病棟の患者の記録を調査した結果、1月22日から今月13日までに患者は外泊8回、外出5回、面会12回など、総25回に渡って外部と接触した。テナム病院は閉鎖病棟の精神病棟でコロナ19集団感染があらわれた経緯を調べてきた。精神病棟の患者が外部との接触過程でコロナ19に感染し、病院に戻った後に閉鎖病棟内の相部屋でともに生活していた他の患者を感染させた可能性が高くなったわけだ。精神病棟は閉鎖病棟として運営されており、部外者の出入りも患者の外出も統制される。このために精神病棟で集団感染が発生したとき、感染経路をめぐって多くの疑問が提起された。
これと関連し、新天地総会長の実兄が5日のあいだ緊急治療室に入院した際に、部外者が大挙して病院を訪問して感染源が流入した可能性、そして患者が外部との接触時に感染源と接触した可能性に重きが置かれると思われる。
テナム病院によると、病院では去る15日から精神病棟の患者と医療スタッフなどを中心に発熱の症状を訴える患者が現れた。以前にも1～2人に似た症状があらわれたが深刻ではなく、風邪と区別することが困難で一般的な治療を行った。インフルエンザと胸部検査でも、コロナ19と断定するだけの症状はなかった。
しかし病院は発熱の症状を示す患者が継続的に拡大するやいなや、去る18日午後にコロナ19の可能性を念頭に置いて検査を依頼した。検査結果はコロナ19だった。その後、テナム病院では去る20日にコロナ19関連で国内初の死者が発生するなど、現在までにコロナ19の確定者が111人出た。
一方、清道郡では100人を超える感染者が発生したにもかかわらず、確定者の動線も把握されなかったために不安感が増幅されている。確定者の発生した他の自治体とは異なり、清道群庁のホームページには確定者の動線に関する内容が一件もなかった。他の自治体では確定者が出てくれば、独自の疫学調査を実施し、それぞれの確定者の動線を公開することとは対照的だ。
動線の公開要求は青瓦台の国民請願掲示板にも上がってきた。去る24日、「テナム病院感染者の動線公開要求」というタイトルの請願を書いた請願者は、「（確定者が発生して）数日が過ぎたが動線が一つも公表されない。動線を公開してこそ郡民が互いに確認し注意するのに、郡民は確定者が行き来した動線をなにひとつ知らずにいる」と指摘した。
- 毎日経済＿ソ・デヒョン記者／チャチャンフイ記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-02-26 07:56:40
