トップ > コリアナウ > 社会 > ひと息ついた大邱…大邱市民の勝利、見える
17日、大邱市中区東山洞（トンサンドン）の「コロナ19」専門病院である啓明大学大邱東山病院。ここは先月18日、大邱でコロナ19の最初の確定者（新天地信徒・31番患者）が出た後はまさに野戦病院をほうふつとさせた。新天地大邱教会の信徒を中心に、一日に数百人ずつあふれだしたコロナ19確定者が一気に押し寄せて修羅場になったからだ。今月初めまで、この病院では連日70～90人のコロナ19確定者がどっと入ってきた。 16日現在の大邱地域の確定者は6098人で、全国の確定者（8320人）の73％に達している。
コロナ19患者の10人のうち7人が大邱で発生しただけに、コロナ19大災害の直撃を受けたのはまさに大邱地域だ。このように、終わりの見えない「コロナ19拡散」のトンネルにかすかだが、とうとう陽が差し込んできている。今週に入って大邱東山病院を訪問する患者が一日あたり10人ほどにまで減って、ようやくひと息つくことができるようになった。
大邱地域で16日の一日に発生した新規感染者は36人を記録し、頂点を記録した先月29日（741人）に比べると20分の1のレベルに急減した。確定者発生の増加幅は確実に鈍化し続けて静けさを取り戻してはいるが、まだ緊張の紐を解くわけにはいかない。大邱東山病院にはまだ385人の確定者が入院しているうえに、重症患者も40人に達しているためだ。
コロナ19の拡散を阻止するために大きな役割を果たしたこれらの「医兵」が、コロナ19との戦いを放棄せずにずっと強い意志を維持することができたのは、各界各層から押し寄せた応援の声が大きな力になった。病院に設置されたコロナ19緊急対策本部の前の掲示板には、全国各地から寄せられた応援の手紙でいっぱいだった。鉛筆と消しゴムで数回書き直された子供の手紙から、一字一字丹念に書かれた年配の方の手紙まで、さまざまな応援が掲示板をぎっしりと埋めていた。顔に絆創膏をべたべたとはり付けた看護師は、掲示板の手紙を読んで「疲れて苦しい日々の連続だけど、手紙を読むと大きな慰めになる」とし、「頑張れという文字を見て涙が出そうだった」と目頭を赤くもした。
また患者を守るために全国から自発的に大邱に来た医療スタッフは、千軍万馬のような力になった。先月の25日に500人ほどの新規感染者が発生するやいなや、大邱市医師会長が全国の医師たちに切実さのあふれたアピールを送ったところ、一日で医師250人あまりが大邱を訪れた。また大韓看護協会が公告を出すやいなや、一日に1300人に達する看護師がボランティアを自任した。いまや大邱は医師400人あまりと看護師3000人あまりが、選別診療所とコロナ19拠点病院などでコロナ19と死闘を繰り広げている。
さらに大邱市民の高い市民意識も、コロナ19の拡散を鈍化させるところに大きな役割を果たした。市民は各種会議やイベントはもちろん、外出までを自制して、一ヵ月のあいだ自発的に自己隔離に入った。自営業も自らすすんで店を閉じて、コロナ19との戦いに参加した。一ヶ月のあいだ続いた恐怖と不安にもかかわらず、大邱では買い占めがなく、大邱を脱出するいわゆる「エクソダス現象」もなかった。多くの建物の所有が「優しい家賃運動」に参加したし、地域のインターネットカフェなどを通じて高齢者や脆弱階層などのために使ってほしいという「マスクドリーム運動」が行われた。野火のように燃え上がった大邱市民の団結力は、「大邱封鎖論議」と「大邱嫌悪」発言をあざ笑うかのようにコロナ19の拡散を防ぐ原動力になった。
コロナ19の拡散がある程度おさまったことから、営業を停止していたいくつかの居酒屋や食堂がゆっくりとだが営業を再開するなど、日常に戻ろうという動きがうかがえる。授業再開に乗り出した学校も増えるようすだ。しかしまだコールセンターや病院、老人ホームなどの集団施設では散発的に確定者が発生しているだけに、当分のあいだは社会的に距離を置くことを続けなければならないという大邱市民の声が高い。大邱市はコロナ19の終息のために、今月28日まで社会的距離を置くことを維持する「3・28運動」を行おうと市民を督励している。クォン・ヨンジン大邱市長は「3月28日までに、大邱で発生する患者を一桁以下にしよう」と市民に呼びかけた。
ひと息ついた大邱…大邱市民の勝利、見える
3月17日0時の感染状況
17日、大邱市中区東山洞（トンサンドン）の「コロナ19」専門病院である啓明大学大邱東山病院。ここは先月18日、大邱でコロナ19の最初の確定者（新天地信徒・31番患者）が出た後はまさに野戦病院をほうふつとさせた。新天地大邱教会の信徒を中心に、一日に数百人ずつあふれだしたコロナ19確定者が一気に押し寄せて修羅場になったからだ。今月初めまで、この病院では連日70～90人のコロナ19確定者がどっと入ってきた。 16日現在の大邱地域の確定者は6098人で、全国の確定者（8320人）の73％に達している。
コロナ19患者の10人のうち7人が大邱で発生しただけに、コロナ19大災害の直撃を受けたのはまさに大邱地域だ。このように、終わりの見えない「コロナ19拡散」のトンネルにかすかだが、とうとう陽が差し込んできている。今週に入って大邱東山病院を訪問する患者が一日あたり10人ほどにまで減って、ようやくひと息つくことができるようになった。
大邱地域で16日の一日に発生した新規感染者は36人を記録し、頂点を記録した先月29日（741人）に比べると20分の1のレベルに急減した。確定者発生の増加幅は確実に鈍化し続けて静けさを取り戻してはいるが、まだ緊張の紐を解くわけにはいかない。大邱東山病院にはまだ385人の確定者が入院しているうえに、重症患者も40人に達しているためだ。
大邱市の感染者数と完治者数の推移
コロナ19の拡散を阻止するために大きな役割を果たしたこれらの「医兵」が、コロナ19との戦いを放棄せずにずっと強い意志を維持することができたのは、各界各層から押し寄せた応援の声が大きな力になった。病院に設置されたコロナ19緊急対策本部の前の掲示板には、全国各地から寄せられた応援の手紙でいっぱいだった。鉛筆と消しゴムで数回書き直された子供の手紙から、一字一字丹念に書かれた年配の方の手紙まで、さまざまな応援が掲示板をぎっしりと埋めていた。顔に絆創膏をべたべたとはり付けた看護師は、掲示板の手紙を読んで「疲れて苦しい日々の連続だけど、手紙を読むと大きな慰めになる」とし、「頑張れという文字を見て涙が出そうだった」と目頭を赤くもした。
また患者を守るために全国から自発的に大邱に来た医療スタッフは、千軍万馬のような力になった。先月の25日に500人ほどの新規感染者が発生するやいなや、大邱市医師会長が全国の医師たちに切実さのあふれたアピールを送ったところ、一日で医師250人あまりが大邱を訪れた。また大韓看護協会が公告を出すやいなや、一日に1300人に達する看護師がボランティアを自任した。いまや大邱は医師400人あまりと看護師3000人あまりが、選別診療所とコロナ19拠点病院などでコロナ19と死闘を繰り広げている。
さらに大邱市民の高い市民意識も、コロナ19の拡散を鈍化させるところに大きな役割を果たした。市民は各種会議やイベントはもちろん、外出までを自制して、一ヵ月のあいだ自発的に自己隔離に入った。自営業も自らすすんで店を閉じて、コロナ19との戦いに参加した。一ヶ月のあいだ続いた恐怖と不安にもかかわらず、大邱では買い占めがなく、大邱を脱出するいわゆる「エクソダス現象」もなかった。多くの建物の所有が「優しい家賃運動」に参加したし、地域のインターネットカフェなどを通じて高齢者や脆弱階層などのために使ってほしいという「マスクドリーム運動」が行われた。野火のように燃え上がった大邱市民の団結力は、「大邱封鎖論議」と「大邱嫌悪」発言をあざ笑うかのようにコロナ19の拡散を防ぐ原動力になった。
コロナ19の拡散がある程度おさまったことから、営業を停止していたいくつかの居酒屋や食堂がゆっくりとだが営業を再開するなど、日常に戻ろうという動きがうかがえる。授業再開に乗り出した学校も増えるようすだ。しかしまだコールセンターや病院、老人ホームなどの集団施設では散発的に確定者が発生しているだけに、当分のあいだは社会的に距離を置くことを続けなければならないという大邱市民の声が高い。大邱市はコロナ19の終息のために、今月28日まで社会的距離を置くことを維持する「3・28運動」を行おうと市民を督励している。クォン・ヨンジン大邱市長は「3月28日までに、大邱で発生する患者を一桁以下にしよう」と市民に呼びかけた。
- 毎日経済＿大邱＝オ・ソンドク記者 | (C) mk.co.kr
- 入力 2020-03-17 17:51:05
