「コロナ」治療に青信号...「重症患者5名に効果」

イミュンメド社「HzVSF」 


「外国の首脳までが乗り出して、わが社の製品をコロナ19治療薬として使いたいとし、臨床を行って欲しいという要請が相次いでいる」。

ウイルス抑制物質(VSF)に基づく抗体新薬(HzVSF)開発会社であるImmuneMed (イミュンメド)社のキム・ユンウォン代表(写真)は25日、毎日経済新聞とのインタビューで「東南アジア2カ国の最高指導者、欧州の医療総責任者がHzVSFをコロナ19の治療薬として使いたいと複数のルートを通じて自国内の臨床試験を問い合わせてきた」とし、「まもなく海外でコロナ19治療薬の臨床に入る予定」だと明らかにした。

イミュンメド社は抗体新薬候補物質である「HzVSF」を、当初はB型肝炎とインフルエンザなどのウイルス阻害剤として開発するために臨床第1相を終えた。ところがHzVSFがコロナ19にも効果を見せたことで、最初のコロナ19治療剤になるかもしれないという期待を集めた。実際に、食品医薬品安全処(食薬処)はコロナ19の「治療目的使用の承認」を行った国内の薬物はHzVSFが唯一だ。

ウイルスに感染すると疲労などの症状が起きるが、これは自然治癒を助けるウイルス抑制物質のVSFが不足するからだというのがイミュンメド側の説明だ。キム代表は、「マウスからVSFを最初に発見し、これを人体からも見いだしてHzVSFと名付けた」とし、「既存のHzVSFの容量を1000倍ほどに育てて重症患者に投与すると、コロナ19の症状が改善されることを数回確認した」と説明した。

先月、ソウル大学病院をはじめとして嶺南大病院と忠南大学病院で、計5人の重症コロナ19患者にHzVSFを投与した。キム代表は「ソウル大病院で80代と20代の重症患者に、それぞれHzVSFを3回と2回投与して完治結果を得た」とし、「集中治療室に入院するほど状態は深刻だったが、HzVSFによって体内のウイルス活動が抑制され、急性肺炎などが消えた」と語った。同氏は「その後に嶺南大病院と忠南大学病院がHzVSFの使用を要求するや食薬処が承認してくれたのは、効果が認められたからだ」とした。

HzVSFを補助ではなく主治療薬として使用したのかについては、「HzVSFは他の治療薬の選択肢がない緊急重症患者を対象に使用された」とし、「投与患者の状態がすべて改善されたということは、治療剤としての効果があるという意味」だと強調した。

このように、コロナ19の治療効果を確認したイミュンメド社はHzVSFを名実共にコロナ19治療新薬として市販するために、国内での臨床を進行する計画だった。ところで、コロナ19の治療薬として開発するためにはこれまでのB型肝炎などを対象にした臨床第1相とは別個に、再び細胞実験から動物の臨床、そして人を対象にした臨床1~3相などを行わなければならない。ところが細胞内のウイルスの増殖を抑制できるか探る細胞実験で、B型肝炎の臨床第1相時は正常だったがコロナ19では満足のいく結果を得られず、次の段階である臨床が止まってしまった状態だ。

キム代表は「ウイルスの活動を抑制することは、特定の細胞内ではなく体内の細胞間で影響を与えながら効果を出すもの」だとし、「HzVSFをコロナ19の重症患者に投与して症状改善成果を得たが、細胞実験での結果のために臨床が保留されているのは残念だ」と明らかにした。これに対して食薬処の関係者は、「病院で個々の患者の治療とは別に新薬承認を受けるには、細胞実験から効力のある資料が必要だ」とし、「コロナ19事態は深刻だが規定を破ることはできず、資料補完を要請した状態」だとした。

このように国内での臨床が行き詰まったころから、キム代表は臨床要件があまり細かくなく迅速に進めることができる外国で治療剤の開発に乗り出す計画だ。同氏は「国内では病院が個別にHzVSFを申請してコロナ19患者に使用するようにして、治療剤の開発は海外で行うつもり」だとし、「海外のパートナーと臨床および開発条件などの協議が終わりしだい、外国に出て緊急臨床に入る」と明らかにした。
  • [キム・ビョンホ記 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-03-25 20:49:05