「コロナ19」…韓、血漿治療はじまる

効果のカギは充分なドナーの確保 

国内でも「コロナ19」完治者の血漿を重症患者の治療に使用し始めたなかで、実際に効果を出すことができるか関心が集まっている。

専門家らはコロナ19の治療薬がない状況で、重症患者の致命率を下げるための肯定的な試みだと見ている。ただし過去にマーズ(MERS:中東呼吸器症候群)の時の経験から、ウイルスを無力化できる中和抗体が形成されたドナーの血液をどれほど「充分」に確保するかがカギだ。

5日の中央防疫対策本部によると、コロナ19完治者の血漿採血と重症患者の臨床的使用などはマーズ基準を準用し、医師の判断に基づいて行われている。

すでにセブランス病院でコロナ19重症患者3人に血漿治療を試し、肯定的な結果を得た。チェ・ウォンソク高麗大学安山病院感染内科教授は、「現在は国内コロナ19の血漿治療はマーズ基準に基づいて行われている」とし、「効果があると期待している」と語った。

2015年のマーズ事態の当時、医療界ではマーズ患者の回復期血漿治療について、抗ウイルス剤に反応のない重症患者に試みて、投与時期は発症後2週間以内が適切だと見た。

このような内容は、その年の8月末の大韓感染学会との大韓抗菌療法学会の国際学術誌『感染・化学療法(Infection&Chemotherapy)』ジャーナルに掲載された「マーズ(MERS-CoV)抗ウイルス剤の治療ガイドライン」に記載されている。現在は医師の判断に基づいて行われている、コロナ19に対する血漿治療のガイドラインとして推定される部分だ。

チェ高麗大教授は「血漿治療は血液からウイルスが検出されるほど重症に悪化した患者に試みられる」とし、「ただし既に臓器が破損した状態では効果がないことがあるので、遅すぎてはならない」と語る。ウイルスの浸透で全身の臓器が損傷される状況に至った場合、血漿中の免疫物質がウイルスを無力化しても、患者の状態が好転しにくいからだ。

血漿治療を行おうとする「時点」よりもさらに重要なことは、完治者から充分な血液の寄贈を受けることだと専門家らは口をそろえる。血漿治療は完治者と確定者の「一対一」で行われるのではなく、複数の人から確保した血漿を一人に投与するからだ。

チェ教授は「血液中に十分な量の中和抗体が含まれている適切なドナーを見つけることが重要で、ある人に投与するには複数の人の血液が必要で、多くの量の寄贈を受けなくてはならない」とし、「血液自体が充分でない場合、治療そのものを試すことができない」と語った。
  • 毎日経済デジタルニュース局_リュヨンサン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-05 10:26:28