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「社会的距離」1~2メートルでは不足

ルーベン大・アイツホーフェン大の共同研究 

  • 「社会的距離」1~2メートルでは不足

  • ルーヴェン・カトリック大学とアイントホーフェン工科大学の共同研究チームのシミュレーション実験の結果、前を歩く人と後ろの人の物理的な距離は少なくとも10メートル以上はなければならない前の人の口から出てくる唾液粒子が後部の人に聞かないことが明らかになった。 [写真=アイントホーフェン工科大学]



「新型コロナウイルス感染症(コロナ19)」予防のために人と人との間の最小2メートル間隔をおくという、各国政府の勧告はほとんど実効性がないという研究結果が出た。「社会的距離維持」の一環として勧告されている2メートル間隔よりも、少なくとも5倍以上の間隔を置いてこそ安全だという。

最近、ベルギーのルーヴェン・カトリック大学とオランダのアイントホーフェン工科大学の共同研究チームは、「1~2メートルの間隔を置くことは、じっと立っている場合にのみ実効性がある」とし、「人々が歩いたり走る場合には、少なくとも10メートル以上の間隔をおくことでコロナ19ウイルスの伝播から逃れることができる」と明らかにした。

研究は極めて常識的な推論から出発した。

人々が息をしたりくしゃみをするとき、または咳をするときには、じっと座ったり立っている時よりも動いている時にはるかに唾液粒子は大きく拡散するだろうというものだ。この場合、10メートル以内にいる人は前を行く人の唾液粒子に無防備にさらされるしかない。実験してみると実際にそうだった。

研究者らは運動中に歩いたり走る人の唾液粒子が広がる様子をひとつひとつシミュレーションした。人々を前後に配置した後、歩いたり走ったりしてそれをアニメーションや映像を通じて観察してみたわけだ。

研究チームの関係者は、「くしゃみをしたり咳をする人の背後にいる人は、少なくとも10メートル以上は後にいる必要があり、自転車に乗る人の後ろは少なくとも20メートル以上の間隔を置いてこそ安全だった」とした。ただし人々が互いに斜めに移動したときは、相対的に唾液粒子にあまり露出しなかった。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-28 12:25:12




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