トップ > コリアナウ > Korea Now > 「コロナ」再確定は死んだウイルス検出…感染力ない

「コロナ」再確定は死んだウイルス検出…感染力ない

中央臨床委員会が発表 

  • 「コロナ」再確定は死んだウイルス検出…感染力ない

  • ゴールデンウィークを翌日に控えた29日午後、ソウル市江西区の金浦空港国内線庁舎は済州島行きの飛行機に搭乗する乗客であふれている。中央災難安全対策本部は、今回の連休期間に済州島に約18万人が入島すると予想されると述べた。 [ハン・ジュヨン記者]



「コロナ19」の完治後に再び「陽性」判定を受ける事例が相次いで懸念を生んだが、他人への感染の可能性は低いという分析が出た。

完治者の体内に一部残ったコロナ19ウイルスの部分のために、診断検査で陽性判定が出たが、すでに死んだウイルスであることから感染力はないという説明だ。またコロナ19に感染した後に中和抗体(ウイルスを無力化する抗体)が体の中に生成されると、コロナ19に再感染されないことが分かった。

コロナ19中央臨床委員会のオ・ミョンドン委員長は29日、国立中央医療院で開かれた記者会見で「ウイルスが不活性化した(死んだ)後もウイルスのRNA(リボ核酸・遺伝物質の一種)の一部分は細胞内に存在することがありうる」とし、「再陽性事例はほとんど死んだウイルスのRNAが検出されたもの」だと語った。

オ・ミョンドン委員長は「コロナ19診断のためにウイルスの遺伝子を増幅して検出するリアルタイム遺伝子増幅(PCR)検査を利用するが、PCR検査ではウイルスが生きているのか死んでいるのかを区別することはできない」とし、「呼吸器の上皮細胞は寿命が長く、この細胞の中に含まれているウイルスのRNAが細胞が脱落した後、1~2ヶ月後にPCR検査で検出されることがありうる」と付け加えた。このように再陽性事例が現れたのは、ウイルスを検出するためのPCR検査の技術的な限界のためだという説明だ。細胞の中に非常に少量のウイルス遺伝物質が残っていても、結果が「陽性」で現れることができるほどに敏感で、陽性と判定しただけであり、実際に再確定判定を受けるほどではないということだ。

パン・チファン中央感染症病院運営センター長は、「2009年の新型インフルエンザも春に流行したが、年末にも大きなピークがきた。コロナ19は冬の終わりに始まったが、今年も再び流行すると晩秋に始まることから、より長い期間に多くの患者が出てくることがありうる」とし、「より大きな流行がおこると重症患者の病床不足などの懸念があるが、PCR検査で死んだウイルスの遺伝子が含まれて陽性である場合は感染力はないので、退院の基準もさらに合理的に決めなければならだい」と語った。

コロナ19に罹患した後は免疫力が生じることが確認された。中央臨床委員会は猿を対象とした研究論文を紹介し、1次感染の4週間後に2次でウイルスにさらされても肺からはウイルスが検出されなかったと説明した。オ委員長は、「1次感染の4週間後には再感染に対する免疫、予防できる力が生じるということ」だとし、「免疫、中和抗体を持っている場合は同じウイルスに再びかかる可能性は低い」と語った。

ただしコロナ19は発症してから4ヶ月しか経たない感染症であることから、予防効果が6ヶ月続くのか、1年続くのかは追加の実験と研究結果を待って見なければならないとした。MERS(マーズ)感染後は1年後まで中和抗体が検出されたし、34ヶ月まで続いて検出された事例もあった。SARS(サーズ)は中和抗体が720日まで検出された。オ委員長は、「私は中和抗体がかなり続くだろうと主張する学派の学者」だと語った。
  • 毎日経済_チョン・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-04-29 17:49:18




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア