ソウルの市バス、コロナ伝播「ゼロ」…一日400万人が利用


ソウル市で700人あまりのコロナ19確定者が発生する中でも、一日に約400万人が利用するソウルバスでは感染伝播事例が一件もないと注目されている。バスの準公営制度でロバス会社が防疫に集中できる環境が整ったうえに、ソウル市とバス会社そして運転員などの「労使政」が協力して出てきた成果だ。

2日のソウル市によると、市はバス防疫と運転員の健康管理のためのガイドラインを作成し、防疫支援に乗り出した。バス会社は防疫のレベルを平素の4倍に高め、運転員は一列で食事をするなど、距離を置くことに積極的に参与した。

また、バス会社の輸送コスト対比の輸送収入不足分をソウル市の財政から支援するバス準公営制を通じて、バス会社は収益性よりも防疫に焦点を当てて運行に乗り出すことができた。

ソウル市はコロナ19の防疫成功を市民のバスサービスの満足度に接続させるための努力も続けている。現在、17の路線で運用されている電気バス135台を、今年は追加で325台を導入する計画だ。電気バスは煤煙の排出を削減するだけでなく騒音も小さく、運転員と乗客はもちろん、周辺の道路を利用したり居住する住民に人気が高い。実際にバス停留所周辺の居住者が停留所を通るバスを電気バスに変えてほしいという陳情が継続して入ってきている。

最近、あるバス会社が電気バス10台を導入して運転員の内部公募したところ、運転員のほとんどが電気バスを運転したいと志願するほどだった。このような要求に応えて、ソウル市は電気バスを2025年までに3000台に増やす計画だ。

ソウル市の関係者は、「市内バス準公営制を行ったことでバス会社は利益のための負担が減り、電気・低床バスも積極的に導入した」とし、「また会社が収益性の騰落に一喜一憂せずに運行回数と配車間隔を維持しながら、中断のない公共交通機関というイメージを植え付けたことが市民に認められる秘訣だと思う」と語った。

ソウル市が障害者などのために導入した低床バスも、交通弱者に配慮するためにさらに改善されている。低床バスは床が低く出入口の階段がないバスだ。ソウル市は交通弱者の利用便宜を図るために搭乗予約サービスを運営している。現在、354路線のうち260路線で予約が可能だ。バスの折りたたみ椅子をなくしたり、車椅子スペースの近くの垂直棒をなくすなど、細心の配慮も忘れなかった。また低床バスの運航割合が50%を超える205路線については、一般的なバス2台を相次いで配車しないようにした。バス運転員が時間遅延などを理由に交通弱者の乗車を拒否する時は、これに対応できるシステムも構築した。交通弱者が乗車拒否を申告できる「乗車拒否申告センター」を設け、申告が入ってくるとソウル市が乗車拒否を直接確認し、資格取り消しなどの行政処分を下すことができるようしている。サービスを改善するために低床バス運輸従事者のための遵守事項ガイドラインも各バス会社に送った。

市内バスの運転手の飲酒運転を防止するための措置も強化された。ソウル市はバス運転手に対する飲酒測定管理システムを今年2月に導入した。バスの運転手が乗車する運転者の生体指紋を使用して身元を確認し、測定状況を映像や写真で撮影してリアルタイムで会社とソウル市に伝送するシステムだ。飲酒運転かどうかを書面で記録していたことに比べ、より体系的な管理が可能となった。

このような努力の結果、ソウル市のバスに対する市民の満足度も改善されている。昨年は2万1962人が参与したソウル市の市内バス市民満足度調査では、81.84点で過去最高を記録した。市民は全体的にバスサービスに満足しながらも、「配車間隔の調整」(28.3%)と「車内の冷暖房設備」(11.1%)などはまだ改善が必要だと指摘した。
  • 毎日経済_パク・スンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-02 18:15:23