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ソウル市の老人介護施設でまた集団感染…14人が確定

道峰区の「誠心デイケアセンター」 

  • ソウル市の老人介護施設でまた集団感染…14人が確定

挙動が不自由な高齢者のデイケア施設であるソウル市道峰区の「誠心デイケアセンター」で、コロナ19確定者14人が発生した。 12日、センターの入口には閉鎖の案内文がついている。 [イ・スンファン記者]

老人介護施設であるソウル市道峰区(とぼんぐ)の「誠心(ソンシム)デイケアセンター」で14人のコロナ19確定者が発生し、2月の「鍾路老人福祉館」に続いてソウル地域で第二の老人介護施設での集団感染地として浮上した。

最近、高齢者向けの健康用品訪問販売業者「リッチウェイ」から始まった拡散が拡がるなど、感染に弱い高齢者の管理に赤信号が灯った。このことから、政府は14日までに予定された首都圏を中心とした防疫強化措置を無期限延長することにした。しかしこの2週間、首都圏地域に施行された防疫強化措置が何らの効果を見せていないという点で、「社会的距離維持」への移行が必要だという指摘も出ている。

ソウル市によると、道峰区在住の女性(80)は10日に確定判定を受け、この患者の夫である80代男性は翌日の11日に陽性判定を受けた。この男性は週に6日のあいだ誠心デイケアセンターで朝から夕方までの時間を過ごすというパターンで、妻がコロナ19の症状を示すや否や、9日に「グッドモーニング療養所」に入所した。夫人の助けなしでは単独でデイケアセンターを訪問することは困難だったからだ。

ソウル市は誠心デイケアセンターとグッドモーニング療養院の患者と職員など112人に対する検査を実施し、このうち誠心デイケアセンターで13人が確定判定を受けた。ソウル市によると、館内には高齢者介護施設が計974ヶ所ある。ソウル市はできるだけ早くこれらの施設を利用した高齢者の先制検査を実施することにした。

高齢者層の集団感染の震源地だったマルチ商法の「リッチウェイ」も拡散傾向が続いている。中央防疫対策本部によると、リッチウェイ関連の感染者は12日昼12時の時点で前日よりも23人増えて139人が確認された。リッチウェイ関連の感染者のうち、訪問者は40人で接触者は99人だ。

中央防疫対策本部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)本部長はこの日の定例ブリーフィングで、「リッチウェイの拡散傾向は教会や事業場などを通じた追加的な集団発生につながっており、65歳以上が44.6%を占めている」と述べた。

高齢者層の拡散傾向が持続していることから、政府も防疫強化措置を無期限延長するカードを抜いた。今回の措置はコロナ19の新規感染者が一桁になるまで続けられる。

この日、パク・ヌンフ保健福祉部長官は、「14日が期限である首都圏防疫強化措置を、新規感染者が一桁に減るまで維持する」とし、「これから一日の新規感染者が一桁にならなければ、さらに強化された社会的距離維持やその次の防疫段階への移行も検討する」と述べた。今回の措置に工事現場の食堂や人材派遣事務所、布教施設などを高リスク施設に追加して、防疫管理をさらに強化することにした。高リスク施設に義務付けされた「QRコード」基盤の電子出入りリストシステムを、学生の利用が多い首都圏のネットカフェにも義務的に使用するようにする学習塾に対しては義務施設と例外施設を分ける、別途の細部手順が用意される。
  • 毎日経済_チ・ホング記者/キム・ヨンジュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-06-12 17:44:35




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