「コロナ」怖さに洗濯機で「マネーロンダリング」…その結果

上半期の損傷紙幣は2.7兆で歴代最大 

  • 洗濯機に5万ウォン札を入れて「マネーロンダリング」した結果、こなごなに引き裂かれた紙幣。もしも残っている貨幣の割合が40%に満たない場合、破損した貨幣を交換できない。 [写真提供=韓国銀行]



去る4月、安山市に住むオム某さんは葬儀をすませて家に入ってきて、数千万ウォンの香典を洗濯機にほりこんだ。「コロナ19」ウイルスが紙幣にくっついて感染することを懸念し、それこそ「マネーロンダリング」を行った。その結果、洗濯機の強い回転力に耐えられなかった貨幣は、バラバラに引き裂かれた…。オムさんは引き裂かれて一つのかたまりになった5万ウォン札を新札に交換するために、韓国銀行を訪れた。

韓銀の行員は二日にわたる分類作業の末に207枚は全額を、503枚は半額のみを交換することを決定し、2292万5000ウォンを支払った。オムさんが洗濯機にほりこんだ金がいくらなのかは確認されなかったが、少なからぬ損害を被ったと推定される。

コロナ19ウイルスに対する間違った考えのために貨幣の損傷額が急増しており、注意が要求される。

31日韓国銀行は今年の上半期に韓銀が廃棄した損傷貨幣の額は、昨年の上半期の2兆3000億ウォンから今年の上半期は2兆7000億ウォンに大幅に増えたと発表した。破損貨幣は3億4570万枚で、昨年上半期よりも50万枚(0.1%)増加した。枚数は類似しているが損傷額は大きく増加した理由は、コロナ19ウイルスを恐れて高額紙幣を「消毒」しようとして引き起こされた惨事だからだ。

コロナ19の拡散が急激になっていた今年の3月、仁川に住む金某さんは紙幣を電子レンジにかけるとウイルスが死滅するというデマを聞いて、保管していた紙幣を電子レンジに入れて動作させた。紙幣は銀線などの金属でできた部分があり、電子レンジに入れて動作させると火災が発生して貨幣が失われ、さらに大きな災害につながる恐れさえあるが、無知のためにこのようなことが起こったわけだ。

けっきょく紙幣は一部が損傷し、損傷の激しい紙幣は全額補償を受けることもできなかった。キムさんが交換してもらった金額は524万5000ウォンだ。

韓国銀行の関係者は「若い人よりも相対的に情報アクセスが低い高齢者や、田舎にお住まいの方のあいだでこのような事例が多かった」とし、「貨幣によるコロナ19の感染例は世界的にも報告された事例がないだけでなく、電子レンジ消毒法は火災などの懸念があり、格別の注意が必要だ」と呼びかけた。

貨幣がひどく損傷した場合は全額交換は受けられず、財産上の損失も生じる。韓国銀行は残りの貨幣面積が75%以上であれば全額交換を、残った面積が40~75%未満であれば半額のみを交換している。洗濯機で寸断したり火で損傷がひどければ、補償を約束することができないわけだ。
  • 毎日経済_ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-31 18:08:19