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兪WTO事務総長候補、11月に決選


  • 兪WTO事務総長候補、11月に決選

兪明希(ユ・ミョンヒ)産業通商資源部通商交渉本部長は世界貿易機関(WTO)事務総長選挙で最終ラウンドに進出することに成功した。

8日のロイター通信とブルームバーグなどの外信によると、ユ本部長は最終的な決選でナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ候補と一騎打ちを繰り広げる。

ユ本部長が最終選考で勝利すれば韓国は三浪の末に、ついに初のWTO事務総長を排出することになる。先だって1995年にキム・チョルス前商工大臣、2013年にパク・テホ前通商交渉本部長が挑戦したが惜しくも失敗した。

最終選考では女性候補であるオコンジョイウェアラ候補とユ部長の二人の女性候補が対戦することになり、「新しい女性のリーダーシップ」というスローガンはいまや無意味になった状況だ。ユ本部長が決選の舞台に立てる二つの刃は、現職の通常大臣という点と相対的に優位な国力だ。

ユ本部長は最初から候補8人のうちで唯一の、現職大臣という点をアピールしてきた。特にWTOが各種の葛藤で危機に直面して難関に陥っているという点から、これらの武器は同氏を最終関門に引き上げるために光を放った。

WTOは世界経済の1・2位の国である米国と中国の間の貿易戦争、濃厚になる保護貿易の色、コロナ19の世界大流行にともなう通商の支障と景気低迷などの難題に直面している。そのうえドナルド・トランプ米大統領は、紛争解決方法が過度に中国に神話的だとしながら事実上はWTOをボイコットしている。

このことから、ユ本部長は米国と欧州を相次いで訪問し、「さまざまな国との通商交渉を妥結した経験があり、現職の通商長官としての政治的力量を持つ本人がこのようなWTOの改革課題をきちんと実行する適任者」だと支持を訴えた。ライバルであるオコンジョイウェアラ候補はよしんば現職ではないが、ナイジェリアの財務長官と外相を務めており、世界銀行で長年勤務して認知度が高いという点を強みとして掲げている。

第二は国力だ。全世界に広がっている韓国人脈と資源を総動員して、「アフリカ大勢論」を崩す計画だ。当初、今回の選挙はアフリカからまだ一度も事務総長が出たことがないことから、アフリカの二人の候補間で決選対決が繰り広げられるだろうという分析も多かった。ユ本部長はこれを克服するために去る7月から最近まで、スイスと米国、フランス、スウェーデンなどを訪問し、各国大使と主要人士に会って活発に遊説活動を行った。これに文在寅(ムン・ヂェイン)大統領がドイツなどの各国首脳と通話しながら、ユ本部長の支持を要請するなど、政府が積極的に支援射撃に乗り出して決選進出の可能性を高めた。

もちろん現実にはまだ容易ではない。最大投票権を持っているアフリカ大陸が決選の過程を経て二人でオオ締めウェアアッラー候補として自動的に一本化が行われ、表が集中することがありうる。また韓国との貿易紛争に絡んでいる他の国がアフリカを選ぶこともありうる。

このような視角とは反対に、ネイ国と欧州は中国をけん制するためのカードとしてユ本部長を選択する可能性が高いという展望もある。中国は現在、オコンジョイウェアラ候補を支持することが伝えられている。これに対する反対給付としてアフリカと友好関係にある中国の影響力が過度に大きくなることを警戒する西方国家の票を得ることができるという分析だ。実際に世界保健機構(WHO)は、アフリカ大陸出身の現事務総長が中国側の支援を受けて当選した後は親中国的な運営を行っているという論難に陥っている。

WTO事務局は3ラウンドであり最終ラウンドの協議手続を、今月の下旬から来月6日まで進行する。最終的な結論を11月7日以前に出すことが予想される。最終ラウンドでは164の加盟国が候補一人にのみ評価を提示することができる。

ムン大統領はこの日午後、直接ユ本部長と電話通話を行って激励し、善戦を祈願した。ムン大統領は総力支援を約束した。ムン大統領は選挙決選に進出したことをめぐって「ここまで来た以上は可能な限りすべての努力を傾けてほしい」と念を押した。
  • 毎日経済_オ・チャンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-08 19:16:01




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