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韓、病床を待っていた60代患者が死亡

この三日間で47人死亡 

  • 韓、病床を待っていた60代患者が死亡
  • 月別の死亡者数


国内のコロナ19確定者が急増し、死亡者はこの三日間で50人に迫った。ソウルでは病床不足から、確定した後に三日のあいだ入院を待っている間に死亡する事例まで出てくるなど、状況は深刻な局面にさしかかっている。

17日、中央防疫対策本部は前日に22人が死亡して、累積で634人を記録したと発表した。一日の死亡者としては最も多い。死亡者は14日(13人)と15日(12人)にも二桁を記録した。最近の三日間で47人が死亡したわけだ。 16日の時点で今月のコロナ19死亡者は108人で、「新天地事態」による大規模感染で死亡が続出していた去る3月(146人)以来で最も多い。最近のような急激なコロナ19患者の死亡の傾向が続けば、今月だけで200人を超える死亡者が発生するかもしれないという不安が増幅される雰囲気だ。

コロナ19の新規感染者が連日大幅に増え、入院を待って死亡した事例も出てきている。ソウル市によると、ソウルの122番目の死亡者は12日に確定判定されて、病床の割り当てを待ちつつ15日に死亡した。この死亡者は糖尿病などの基礎疾患を患っていた60代で、鍾路区パゴダタウン関連の確定者だ。喉が少しくすぐったい程度の無症状だったことが確認された。

危篤・重症患者の規模が次第に大きくなっており、今後は死亡者がさらに増える可能性がある。危篤・重症患者は16日の一日で16人増えて242人になった。死亡者と危篤・重症患者が大幅に増加しているのは確定者の急増とともに、60代以上の高齢層の割合が高くなったからだ。中央防疫対策本部によると、12月の確定者のうちで、危篤・重症患者に分類される可能性が高い60代以上は30.1%に達した。これら患者の主な感染経路は、感染者の接触と療養病院・施設の集団感染だった。高齢者や基礎疾患は確定判定
後、一週間ほど経つと状態が重症に悪化することがある。防疫当局は危篤・重症患者が確定者全体の約3%の割合で現れると説明した。

中央防疫対策本部のイ・サンウォン疫学調査分析団長は、「現在の死亡者はこれまで累積した感染者が、病症の末に亡くなった状況であり、死亡のほかに確定も多少増加する傾向だが、これは地域社会での感染が増えたという傍証として評価することができる」とし、「ウイルスの亜種によって致命率が高くなったという根拠はない」と強調した。

前日の時点で使用可能な集中治療病床は全国で41床で、首都圏では4床だ。専門家らは重症患者・死亡者数を減らすために、確定者数の減少と病床の確保が急がれると助言した。高麗大学予防医学科のチョン・ビョンチョル教授は、「確定者が増えて死亡者が増加している」とし、「一部では入院が適時に行われず、適切な治療時期を逃して死亡する事例も出ており、重症患者の床確保を急がなければならない」と助言した。高麗大学九老病院のキム・ウジュ感染内科教授も「患者の絶対数が増加すると、高齢者の重傷者が増えて死亡につながるが、これを防がなければならない」とし、「いま核心は重症患者病床を確保すること」だと注文した。

  • 毎日経済_チョン・スルギ記者/チェ・ヒョンジェ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-17 18:07:39




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