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「ワクチンのない冬」…韓、早ければ来年2~3月に接種


政府が当初提示したコロナ19ワクチン4400万人分の年内導入の契約という目標が不発になった。米モデルナ(Moderna)と1000万人分のワクチンの導入契約が来年1月に延期された代わりに、米ジョンソンアンドジョンソン(Johnson & Johnson)・ヤンセン(Janssen)、米ファイザー(Pfizer )と年内にワクチン導入契約を成功させる方針だが、これも不確実な状態だ。

政府は8日、ワクチンの共同購入・配分のための国際的プロジェクトである「コバックスファシリティ(COVAX facility)」を通じて1000万人分を、グローバルな製薬会社4社との個別交渉を通じて3400万人分の計4400万人分のワクチンを確保し、来年の2~3月から順次導入する計画を明らかにした。

18日の中央災難安全対策本部は関係部処と合同ブリーフィングを開き、既に購入契約を締結したアストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンが来年2~3月に導入されたならば、接種計画に基づいて迅速に接種すると発表した。現在、個別企業の中ではアストラゼネカとだけ購入契約の締結が完了した状況だ。政府は「ヤンセンとファイザーは12月に、モデルナは来年1月をめどに契約を推進中」だと明らかにした。保健福祉部のイム・インテク保健産業政策局長は、「ヤンセンと早ければ来週くらいに契約が完了するものと見られる」とし、「ファイザー(との)契約書も現在、(法律を)最終検討する段階」だと述べた。ワクチンの共同購入のための国際プロジェクトであるコバックファシリティを通じた1000万人分のワクチンの場合、現在は迅速に導入されるように交渉しているところだ。

ワクチン契約の日程が延期されたことで、導入時期も先送りされる雰囲気だ。国内のワクチンの確保が遅れているあいだに、世界は相次いでワクチン接種を開始した。

ロシア政府は自国で開発したコロナ19ワクチン「スプートニクV」を、去る8月に医師・軍人・教師など約2万人に試験接種を開始して以来、今月5日から世界初で一般人を対象にした大規模な接種に入った。英国は去る8日の90歳の老婆をはじめとし、ファイザー・バイオエエンテックのコロナ19ワクチン接種に入った。米国では14日からファイザーと独バイオンテック(BioNTech)製ワクチンが各地域で接種され始めた。欧州連合(EU)も来る27日からワクチン接種を行う予定だ。中国は来年2月の春節連休を控えて5000万人にワクチンを接種する予定だと、香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)が18日に報じた。

一方、韓国のワクチン確保が他の主要国よりもおそいという指摘に対し、キム・テニョン共に民主党院内代表は「防疫が破られて何十万人ずつ確定者が生じる国とわが国を単純に比較してはいけない」と主張した。この日、食品医薬品安全処は去る18日にファイザーがコロナ19ワクチン許可申請前の非臨床・臨床(1相、2相、3相)資料に対する事前検討を申請したし、同じ日にアストラゼネカもまたコロナ19ワクチンの許可申請前の品質資料に対する追加の事前検討を申請したと発表した。
  • 毎日経済_キム・ドクシク記者/ユン・ジウォン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-18 17:49:42




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