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韓企業、コロナウイルスを99.99%殺す抗菌物質を開発


「わが社が開発した抗菌・抗ウイルス素材のヘルサクリーン(HELTHA Clean)で、コロナ19ウイルスを99.99%死滅させる効果を得ることができる」。

天然ミネラルから抽出したミネラル成分で「ヘルサクリーン」を開発した化学・素材メーカーのベンテックス(VENTEX)のコ・ギョンチャン代表は、「米国の微生物試験の専門企業ネルソン・ラボ(Nelson Labs)で、液体状態のヘルサクリーン(HEALTHA Clean)を散布したマスクや衣類の生地と消毒スプレーを対象に試験した結果、抗ウイルス効果の値(Mv)がコロナウイルスを99.99%死滅させることができるレベルで出てきた」と説明した。このように強力な抗菌・抗ウイルス機能をそなえているが、人体には無害だというのがコ代表の説明だ。コ代表は「ヘルサクリーンには2011年に国内で加湿器殺菌剤問題を引き起こした、肺線維化関連の10種の有害物質はひとつも含まれていない」とし、「韓国化学研究院で行われた急性吸入毒性試験でも安全だという評価を受けた」と強調した。

抗菌・抗ウイルス機能を使用した製品として「ヘルサクリーンマスク」と「ヘルサクリーン消毒スプレー」がある。高代表は「既存の殺菌消毒スプレーは瞬間殺菌機能は99.9%だが、乾燥した後は抗菌機能が14%に低下するという問題がある」とし、「一方でヘルサクリーン消毒スプレーは初期の殺菌はもちろん、乾燥して4時間後にも99.9%の抗菌機能が持続される」と紹介した。同氏は「このような機能を認められ、日本市場にヘルサクリーン消毒スプレー300万本の輸出に成功した」とした。

また、コ代表は超強力抗菌・抗ウイルス機能はもちろん、悪臭除去の効能も備えているのがヘルサクリーンの利点だと説明した。韓国衣類試験研究院の実験結果によると、飲食物の臭いや足の臭い、尿の臭い、タバコの臭い、汗の臭い、異臭などの悪臭を96%以上除去する効果を示した。口臭の原因となる揮発性硫黄化合物とシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドも95%以上除去することが確認された。

ヘルサクリーンは原料物質であるために、さまざまな分野に応用することができる。コ代表は「ヘルサクリーンを混ぜたおがくずを生産し、畜舎に置いて上に排泄物がたまったら、これを熟成させて悪臭を画期的に減らした堆肥を作ることができる」と述べた。おがくずではなくても液状ヘルサクリーンを畜舎にまくだけでも悪臭を減らすことができる。コ代表は「一般的な悪臭除去剤を噴霧するとにおいは20%ほど減少するが、ヘルサクリーンを使用すると80%以上減らすことができることが分かった」とし、「このような消臭機能を活用すると、下水処理場の悪臭もなくすことができるだろう」と強調した。

最近、ベンテックスはヘルサクリーンの悪臭除去機能を活用した「ヘルサボール」を出荷した。コ代表は「消臭用の一般的なセラミックボールは単に悪臭を吸着させるだけなので、ボールの中に悪臭がいっぱいになるともはや使用することができない」とし、「一方でヘルサボールは臭いの分子を物理的に吸着させた後に化学的に分解できるので、はるかに長く使用できる臭気除去剤」だと説明した。

ベンテックスは世界1位の化粧品製造業者であり開発・生産(ODM)メーカーであるコスマックス(cosmax)社と、ヘルサクリーンを混入した生活化粧品の開発にもとりかかった。コ代表は「コスマックスと保湿、香りを入れた手消毒剤や抗菌剤および悪臭除去機能を備えたシャンプーやボディクリームなどを共同で開発中」だと述べた。同氏は「ヘルサクリーンを染色の中に混入させると抗菌・抗ウイルスおよび悪臭除去機能を備えた染色を作ることもできる」とし、「製紙で最後のコーティング工程にヘルサクリーンを追加すると、抗菌・抗ウイルス箱などを作ることもできる」と紹介した。

1999年に設立されたベンテックスは、中小企業で初めて「チャン・ヨンシル賞」を6回も受賞したほどの技術力が優れた企業で、93件の特許を保有している。コ代表は「今年の売上げは207億ウォンほどだが、来年には今年の2倍に成長した400億ウォン台の売り上げを目標としている」と述べた。
  • 韓企業、コロナウイルスを99.99%殺す抗菌物質を開発
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  • 毎日経済_イ・ジョンファ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-28 18:48:44




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