「薬村五差路殺人事件」…えん罪被害者に16億賠償


「薬村(ヤクチョン)五差路殺人事件」の犯人として注目され、10年間の獄中生活をして釈放されたAさんは、国から約13億ウォンをさらに受け取ることになった。 Aさんは事件の最初の目撃者だったが、捜査機関から逮捕と監禁などの苛酷な行為を受け、犯人として追い込まれた。この事件は映画『再審』の素材としても扱われた。

13日、ソウル中央地裁民事合意45部(部長判事イ・ソンホ)は、Aさんが国と捜査機関の担当者などを相手に起こした損害賠償訴訟で、国はAさんに13億ウォンと母親と弟にそれぞれ2億5000万ウォンと5000万ウォンを賠償するように判決した。慰謝料20億ウォンなどから既に支給された刑事補償額を控除した金額だ。担当検事と刑事にも、大韓民国とともにAさんに2億6000万ウォンを、Aさんの母親と弟にはそれぞれ5000万ウォンと1000万ウォンを賠償するよう判決した。

裁判部は「Aさんに対する捜査の過程で、大韓民国所属の益山警察署の警察官らは令状なしでAさんを不法拘禁して暴行し、犯人として責め立て、虚偽の自白を受けて緊急逮捕した」と述べた。続いて「客観的に符合する証拠がないにもかかわらず、符合しない証拠に自白を一致させるように誘導した」とし、「社会的弱者で無辜のAさんに対し、時代的状況を考慮してもまったく科学的で論理的ではない捜査を行った」と説明した。

Aさんは2000年8月、全羅北道益山市の薬村五叉路でタクシー運転手を殺害した疑いを受けた。警察は、事件発生から3日後、近くの喫茶店で配達の仕事をしていたAさんを犯人と見て検挙した。Aさんは1審で懲役15年を宣告され、2審で懲役10年に減刑された後、2010年に出所した。 2003年に警察は真犯人のB氏を捜査して自白を受けたが、拘束令状は検察で棄却された。 2013年にAさんが光州高裁に申請した再審が受け入れられ、状況は逆転し始めた。光州高裁は2016年、Aさんの殺人容疑を無罪と判断した。警察がAさんを逮捕する過程で殴打と監禁、あるいはまた自白を強要したと判断した。再審直後、検察はB氏を拘束起訴した。 B氏は懲役15年を確定された。
  • 毎日経済_チョン・ヒヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-13 17:50:19