韓、「エンゲル係数」跳ね上がる…20年ぶりに最高

現代経済研究院の報告書 


  • 「チプパプ(おうちごはん)」需要の増加と鳥インフルエンザの拡散などで、
    濃畜水産物の価格が急激に上昇したなかで9日、
    ソウル市内の大型スーパーで消費者が選んだのは、
    最近になって価格が最も大きくはね上がったネギ。 [イ・チュンウ記者]


「いまや夫も在宅勤務で食事をすることが増え、買い物に行くのがかなり負担ですね」。共働きの女性パク某さんの話だ。買い物をしたパクさんは「卵1パックが8000ウォンもする。前に買い物に来た時よりも1000ウォンが上がった」と言う。

夫婦の給料はそのままなのに食卓物価は急騰し、マートへ行くのが怖い。コロナ19による景気の打撃で国民の財布が薄くなったが、食事代に使われる金は増え、昨年はエンゲル係数が20年ぶりに最高値に上昇した。エンゲル係数は家計消費のうちで食費の占める割合を示した指標で、所得が減るほど増える傾向がある。


9日、現代経済研究院が発表した「国民計定で見る家計消費の特徴と示唆点」報告書によると、昨年のエンゲル係数は12.9%で、2000年(13.3%)以来で最大に跳ね上がった。現代経済研究院は韓国銀行の国民計定家計消費支出の統計を土台にして、エンゲル係数を独自に算出した。国民が財布から取り出して使うことができる金は、徐々に涸れてきている。

韓銀によると、昨年の国民総処分可能所得(1939兆ウォン)は前年比0.4%増にとどまり、1998年の「通貨危機」(-1.0%)以来の低増加率を見せた。ここ5年間の処分可能所得は年平均3%ずつ増えたこと考えると、実質的には所得が停滞したわけだ。最近の流れを見れば、このような現象はより際立つ。昨年の第4四半期の月平均世帯所得は、災害支援金の効果などによって前年比1.8%増えたが、勤労所得(340万1000ウォン)は逆に0.5%減少した。現代経済研究院のチュ・ウォン研究室長は、「経済危機局面で不確実性が大きくなると、不必要な消費を減らそうという流れが強くなってエンゲル係数が急騰した」と分析した。

所得は横ばいだが、食事代は「金価格」だ。寒波と鳥インフルエンザ(AI)に続いて、世界的な原材料価格の上昇波が押し寄せてきて、生活物価をスライドさせておし上げたからだ。韓国農水産食品流通公社の統計システムを通じてここ1年間の主要な新鮮品目の小売価格を分析してみると、今年のネギ1キログラムの価格は5599ウォンで、1年間で82.4%急騰した。タマネギ(44.3%)、リンゴ(38.6%)、卵(31.7%)、米(12.1%)、鶏肉(11.4%)などの国民生活と密接な農畜産物の価格も二桁以上も上昇した。

「コロナ19事態」で材料を買って自宅でご飯をこしらえて食べる流れが強くなったことも体感物価が高くなった理由だ。統計庁によると、昨年の食料品支出(16.9%)は二桁以上も急増した一方で、飲食店などの家の外で食事をする割合(-11.3%)は大きく減少した。ソウル大学経済学部のイ・ピルサン特任教授は「政府は金を分配するところに汲々とするのではなく、農産物の輸入を増やして需給を円滑にし、食卓物価から抑えなくてはならない」と語った。

このような状況であることから、食べて生きることの以外には財布を開かない流れが強くなった。

現代経済研究院によると、昨年のシュワーベ係数(家計消費における家賃などの割合)は18.7%で、14年ぶりに最高値を記録した。家計消費のうちで基本生計のための衣食住に対する支出の割合も36.8%で、2005年(37.0%)以来で最も高かった。食卓物価の高騰にチョンセ(全貸)とウォルセ(月家賃)の上昇がかさなって、衣食住に使う金以外の支出は比較的減少したという意味だ。

前述のチュ室長は「家計の基本生活費の負担を軽減し、消費の質的水準を高めなければならない」とし、「消費心理が萎縮することを防ぐために、一定レベル以上の防疫を維持しながら、体系的な内需振興策を用意しなければならない」と指摘した。ソウル大のイ・ピルサン特任教授は「市中流動性が生産性の高い企業に対する投資と創業に流れることができるように、政府は規制緩和に乗り出す必要がある」と強調した。
  • 毎日経済 | キム・ジョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-09 18:04:06