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BTS、米国で20万席「完売」… RM「まだ見えない壁を感じる」

来年のソウルコンサートを示唆 

  • BTS、米国で20万席「完売」… RM「まだ見えない壁を感じる」

  • 防弾少年団(BTS)が28日(現地時間)、米ロサンゼルスのソファイスタジアムで2年ぶりの対面公演「BTSパーミッションツーダンスオンステージ-LA」を繰り広げている。 [写真提供=ビッグヒットミュージック]


「韓国で始まったアーティストとして言語やアイデンティティ、ジャンルの限界など、見えない障壁がまだ存在しているようだ」。

28日午後(現地時間)、米ロサンゼルス(LA)のSoFi(ソーファイ)スタジアムで記者会見を開いた防弾少年団(BTS)のリーダーRM(アールエム)が意味深長な発言をした。アジア歌手で初めて「2021アメリカンミュージックアワード(AMA)」大賞を受賞したことに続き、「2022グラミーアワード」に2年連続で候補に上がったが、依然として各種の差別から自由ではないことを示唆したものと見られる。

しかし障壁の前で躊躇せずに、挑戦し続ける意志を表明した。 メンバーのSUGA(シュガ)は「簡単ではないが飛び越える障壁があり、挑戦できることに感謝している」とし、「何度も切り付けて倒れないはない。2回で倒れることを望むのは欲張りだ」と期待感を垣間見せた。隣で聞いたV(ヴィ)は「さらに8回切り付ければ、JINアニキの歳はほぼ40だね」と冗談をとばした。

JIN(ジン)は「まだぼくたちが受け取れとっていない賞がグラミー」だとし、「他の賞は受けても嬉しくないというわけではないが、まだ受け取っていない賞があるので、ぜひ受けたいという気持ち」だと話した。

現在、BTSは「2022グラミーアワード」で去る5月に発売された『バター(Butter)』で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」部門の候補に名前を上げた状態だ。しかし7部門に志願したが、ただ1部門にのみ候補に上がったことに対し、BTSのファンダム「ARMY(アーミー)」は「グラミーはBTSを冷遇する」と指摘したことがある。

RMは彼らが経験した差別だけでなく、昨年から米国内のアジア人に対する嫌悪が広がっていることにも言及した。彼は「(アジアのアーティストとして)重い責任感を感じる」とし、「アジアンヘイトに対して声を出すことができれば声を出したいし、できることをしたい」と話した。

この日の記者会見で、BTSの7人のメンバーはすべて2年ぶりに再開した対面コンサートでアーミーに会えることに対する喜びと感謝を表明した。

RMは「2年ぶりにツアーを再開して対面コンサートをすることになったが、これは新しいチャプターの始まりだと感じる」とし、「この2年間は防弾少年団やアーミーのみんなにとって困難な時間だった。今回のコンサートを通じて、防弾少年団がこの2年間でどのように成長したかをお見せするつもり」だと話した。

JIMIN(ジミン)は「この間はファンに直接会うことができず、無気力で憂鬱な時間を過ごしてきた」とし、「このようにファンの方々の前で舞台に立っているので、私たちがいなければならない場所に戻ってきた気がする」と心持ちを明らかにした。メンバーのVは「この2年のあいだ、当たり前の人生が当たり前にならなくなったことがとても悲しくて大変だったが、コンサートに期待とときめきをいっぱい抱えてきた」とし、「本当に気持ちが良い」と話した。

LAの後のツアースケジュールについては明らかにしなかった。ただし来年はソウルでコンサートを予定していると伝えた。メンバーのJINは「韓国でもコンサートを開催したい気持ちがあり、予定もある」とした。

■ 20万席完売

BTSは世界的な人気を証明するように、27~28日と来月1~2日の総4回にわたって行われるステージの約20万席をそうそうに完売させた。

LAの全域は公演前日の26日(現地時間)から、ステージを見るために集まった10万人あまりのアーミーで染まった。特にステージが行われるソーファイスタジアムは「Permission to Dance」のメッセージのように、どこにいても誰でも一緒に踊ることを許されたという喜びを込めた祭りの場になった。

28日に行われた公演ではBTSとアーミーが、2年ぶりに実際に対面したことに対して涙を見せるほど感激していた。

サンフランシスコからステージを観覧しに来たセレナ・ルイーズさん(38)は「信じられない。胸があまりにもどきどきして涙が止まらない」と、公演中に涙を流した。この日は空席なしでいっぱい入ったスタジアムには、人種と国籍や性別と年齢に関係なく、アーミーという名前で結ばれたファンたちの韓国語が響き渡った。爆竹が爆発し、みんなが声をそろえて「BTS」を連呼した。この日、BTSは昨年2月に発売した正規4集『MAP OF THE SOUL : 7』のタイトル曲『ON』でステージを開始し、2時間半のあいだに計26曲のステージを披露した。『バター』リミックスに参加した米国歌手のメーガン・ザ・スタリオンがゲストとしてサプライズ出演し、熱狂的な歓呼を得た。

ただし先月行われたオンラインコンサートの時とセットのリスト構成や舞台演出が大きく変わらなかったことと、「アーミータイム」のようにこれまでBTSが伝統的にコンサートでやってきたファンとの交感時間が抜けたことは残念な部分として指摘された。
  • 毎日経済 | ロサンゼルス=キム・ヒョヘ特派員
  • 入力 2021-11-29 18:07:50




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