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テクノロジー > 健康・医学 > LG化学、痛風の新薬「LC350189」開発…臨床で高い評価
写真提供=LG化学
LG化学が開発している痛風治療剤が、グローバルな臨床で優れた成績表を受けた。
LG化学は1日、痛風治療薬「LC350189」の米国臨床第2相の結果、1次と2次における有効性評価指標のすべてを高いレベルで満たしたと明らかにした。この薬品は痛風の主な理由である尿酸を生成する酵素「キサンチンオキシダーゼ(xanthine oxidase/XO)」の発現を抑制する経口用通風治療薬だ。 LG化学は2019年6月に米国食品医薬品局(FDA)から痛風新薬の臨床第2相の進行を承認され、米国内の45の機関で156人の痛風患者を対象に、臨床第2相を進めてきた。
具体的な結果を見ると、1次評価指標である「服用3ヶ月時点の血清尿酸濃度5㎎/~未満」達成率は、200㎎ずつ服用した集団が62%で表れたのに対し、プラセボ群は3%で大きな差を見せた。 2次評価指標である「服用3ヶ月時点の血清尿酸濃度6㎎/~未満」の達成率も、LC350189を服用した群は59~78%を示したが、プラセボ群では3%に過ぎなかった。
同社は「服用2週間以内に効果が確認されるほど速い薬効が主な特徴で確認されただけに、副作用の面でもプラセボ群と同様のレベルの安全性・忍容性を持つと評価された」とした。
LG化学は2027年のグローバルな商用化を目指し、開発速度を向上させる方針だ。ソン・ジウンLG化学生命科学事業本部長(社長)は、「痛風新薬をはじめ肥満や非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、免疫抗がん剤など、多くのパイプラインのグローバルな臨床開発に積極的に乗り出して、世界レベルの差別化された研究開発能力を証明していく」と語った。