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テクノロジー > IT・科学 > 韓国MZ世代の新造語「モルプされた」の意味は?
「私、あの子にモルプされた」
近年、MZ世代(1981~2010年の間に生まれた人たち)の間でよく使われている言葉の1つは、他でもない「モルプ(멀프)」だ。モルプは昨年カカオトークに導入された「マルチプロフィール(멀티프로필)」機能の略語だ。相手に見える自分のプロフィール写真を人それぞれに設定できる機能だ。
マルチプロフィールの導入目的は、最近行われるカカオトークを利用した業務指示に対応するためだ。職場で別途のメッセンジャーを使えば一番良いが、色々な理由でそうせずにカカオトークを利用して業務上の対話をやりとりする会社が多くある。こういうところでは本人の内密な私生活が公開されているカカオトークプロフィールを基本に設定しつつ、業務上会った人には別途のプロフィールを設定する形で利用する。実際にマルチプロフィールを利用する人の大多数は職場の上司・取引先など多少距離を維持したい人に証明写真・名刺などが写されたプロフィールを設定しておいたり最初から空欄にしておく場合が多いそうだ。
このようにマルチプロフィールが人々の間で親しい度合を計る尺度として機能しながら、本人は親しいと思っていたのに相手が自分をマルチプロフィールに設定すると寂しさを感じるという意見もある。実際、インターネット上では相手が自分をマルチプロフィールに設定したのかを調べる方法が共有されている。相手の名前の左側に出てくる青色の「認証バッジ」があるかを確認したり、プロフィール写真を押した時に右上に過去の写真を閲覧するボタンが表示されるかを確認すればいいそうだ。
しかし、これらの方法も完璧ではない。このような確認法が広まり、むしろ親しい人だけにマルチプロフィールを使用する事例も増えているからだ。不便な人をいちいちマルチプロフィールの対象に指定するより最初から基本プロフィールを空欄にしておいて親しい友達にだけプライベートな写真が入ったマルチプロフィールを使うほうがより楽だからだ。人とのコミュニケーションのための技術はどんどん発展しているが、なぜか人との関係を維持する方法はますます複雑で難しくなっている。
- 毎日経済 | キム・デウン記者
- 入力 2022-09-29 17:22:53