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大宇建設、マレーシアに高さ274メートルの「イルハムバル・タワー」建設

マレーシアの摩天楼を先行獲得した大宇建設の現場を見回すと 

  • 大宇建設、マレーシアに高さ274メートルの「イルハムバル・タワー」建設
  • < 大宇建設がマレーシアのクアラルンプールに建設中のIBタワー >

去る22日に訪れた、マレーシアの首都クアラルンプール中心部のビンジャイ地区。各種オフィスビルや商業施設が密集して「マレーシアの明洞」と呼ばれるここでは、来年4月に竣工を控えた超高層ビル「イルハムバル・タワー(IBタワー)」の工事が真っ盛りだ。対角線に傾斜した大型支柱が外壁をとり巻く異色の外観と、圧倒的な高さで見る者の視線を一目でつかむが、建物は地上58階・高さ274メートルの規模で、完成するとマレーシアで3番めに高い建物になる。

262メートルの高さの南山よりも高い建物を、内部支柱がなく外部支柱の「トランスファーガーダー(transfer girder)」だけで支える構造だが、この建物の工事を担当したのは韓国の建設会社の大宇建設だ。

「新たな霊感」という意味の現地語「イルハムバル」のアルファベット略語を冠したIBタワーは、地上1~5階がロビーとギャラリー、7~31階はオフィス、41~53階はマンション、55~58階はペントハウスとして構成されている。

アップルの新社屋とニューヨークのハドソンタワーで有名な世界的な建築家ノーマン・フォスターの設計に応じて、建物の内部支柱を全部外に取り出して、内部空間の活用度を極大化したことが特徴だ。風変わりな設計に加えてマレーシアの中心に超高層ランドマークを建設するという象徴性のために、2011年に行われた工事の受注競争では、地元企業だけでなく、韓・中・日の3か国の我こそはという建設会社が飛び込んで、熾烈な競争を繰り広げた。大宇建設が施工者として指名されたのは、他社を圧倒する技術力のおかげだった。

イ・ギスンIBタワー現場所長は、「内部の技術研究所を通じ、最初の設計通りに建物が完成すれば100ミリ以上傾くという事実を発見し、技術審査の際にこれを防止できる技術を備えているという点をアピールした」と説明した。

近隣住民の苦情で工事が遅延すると、38~40階を無視して37階と41階の工事を優先進行する「アップ・アップ(Up-up)工法」を通じて工事期間を3か月短縮するなど、新たな工事手法を導入したことも目を引く。

大宇建設がマレーシアで手掛けた超高層ビルはIBタワーだけではない。地上77階建て規模の現地で2番めに高いテレコム社屋、2012年に地上58階建てで完成し、高さでは地元のビルのうちで4位のKLCCタワーまで、マレーシアで最も高いビルの5つのうち3つを大宇建設が建てたり、現在建てている。いわば韓国の企業がマレーシアのスカイラインを作っているわけだ。

東南アジアで最大規模のコンベンションセンターとして建つクアラルンプールのマートレイド(MATRADE)コンベンションセンターも大宇建設が建設している。大宇建設の国外事業でマレーシアが占める存在感は相当なものだ。2009年以来、アジア地域の建築部門でおさめた受注の中で、マレーシアは54.9%を占めている。
  • 毎日経済_クアラルンプール=キム・テソン記者/写真提供=大宇建設 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-27 17:13:22




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