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ソンジンフォーマ、ABS用のコア部品の技術を世界で唯一保有

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  • ソンジンフォーマ、ABS用のコア部品の技術を世界で唯一保有
  • < ソン・ソクヒョン代表(右)が自動車ABSに入る部品を見ている >

1994年に設立されたソンジンフォーマ(代表:ソン・ソクヒョン)は、鍛造技術を利用して車両用部品を主に作っているが、中でも冷間鍛造の分野で優れた技術力を保有している企業だ。冷間鍛造は、常温で素材に瞬間的に圧力をかけて製品形状を作る技術をいう。ソンジンフォーマの特化技術は、車両用ブレーキシステム(ABS)に入る超小型部品を作るときに利用される。ブレーキに入る「ソルシート(SOL SEAT)」と呼ばれる部品だが、大きさは小さいが、ABSには欠かせない重要な部品だ。

この超小型部品を作るためには、微細なサイズの穴を開けなくてはいけないが、ソンジンフォーマは、独自で製作した小型の固いピンを利用して瞬間的な力を加えて刺す方式で、直径0.7㎜サイズの穴をあける。物性が強い素材同士ぶつかるため、ピンが折れることが何度も発生したが、数百回の試行錯誤の末、従来にはない技術の開発に成功したのだ。ピン一つで掘ることができる部品は約10万個にのぼる。

一方、日本・ドイツの有名メーカーもまだ、主に小型ドリルを用いて穴を作る。ドリルで工程を処理する場合は、削った跡が残って、これを取り除く後工程が必要であり、この過程で、時間とコストがかかるしかない。ソン・ソクヒョン代表は「1秒に部品を2個ずつ作成することができるが、既存のグローバル企業と比較して10倍以上、生産性を向上させたもの」としながら「現在、ホールサイズを0.5㎜まで貫通することができる技術を開発した状態」と述べた。現在、ソンジンフォーマは、1次ベンダーを経て、現代・起亜車はもちろん、世界の自動車メーカーに販売されており、昨年の売上高は509億ウォン水準だ。

今は売れているソンジンフォーマも、2008年の金融危機の余波で困難を経験したりもした。仕事が半分以下に落ち、会社が存続の危機を迎えた。その時、全く予想していなかったことが起きた。一部の従業員が自主的に給料を30%ずつ返却すると言いだしたのだ。苦痛分担のために事務職80人余りは3か月間の給与の30%を会社に返却した。

ソン代表は、「従業員に一時保管するものだと言い、状況がよくなったら、すぐに返すと約束した」とし、「実際、数か月後に会社の売上高が上がり、保管された給料の全額を従業員に返した」と語った。
  • 毎日経済_大邱=キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-10-28 17:08:25




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