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韓国研究チーム、高効率「フレキシブル・ペロブスカイト太陽電池」開発

ウェアラブル機器に活用可能 

韓国の研究チームが、スマート時計のようなウェアラブル機器で使うことができる高効率「フレキシブル・プラスチック太陽電池」を開発した。

成均館大学のチョン・ヒョンソク教授チームとカリフォルニア大学バークレー校のイ・サンウク博士は海外研究チームと共同で、1000回以上曲げても高効率が維持される「フレキシブル・ペロブスカイト太陽電池」を開発したと18日に、明らかにした。

ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイトの結晶構造(ABX3)を持つ有機無機複合材料を用いた太陽電池で、経済性が高く次世代太陽電池として活発に研究されている。しかし、今までは電池製造時に500˚C以上の高温熱処理過程が不可欠だった。このような熱処理過程は、熱に弱いフレキシブル・プラスチック基板の変形を引き起こす可能性があり、高効率のフレキシブル太陽電池の製作において解決すべき課題として残っていた。

研究チームは、原子層堆積法(ALD:atomic layer deposition)を用いて、熱処理過程なしに透明なプラスチック基板上に電子収集層を形成することに成功した。原子層堆積法は、薄膜形成に必要な元素を交互に供給して基板上に原子を一層ずつ吸着後、プラズマを用いて薄膜を形成する方法だ。これを基盤に、既存のフレキシブル太陽電池の効率を超える12.2%の世界最高効率も達成した。既存の電池の効率は、10%未満であると知られている。

チョン・ヒョンソク教授は「プラスチックを活用した太陽電池は軽く、透明でウェアラブル機器に多様に活用することができる」とし、「より高い効率を達成するために研究を継続する予定」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-18 14:37:18




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