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太陽電池の効率、世界最高水準の9.5%達成 …限界克服技術開発

KIST「有機無機ハイブリッド・タンデム太陽電池プラットフォーム技術」 

韓国の研究チームが限界と呼ばれていた太陽電池の効率を克服する技術を開発した。

韓国科学技術研究院(KIST)光電ハイブリッド研究センターのキム・ホンゴン責任研究員、イ・ドグォン研究員の共同研究チームは太陽電池の理論効率の限界を超えることのできる「有機無機ハイブリッド・タンデム太陽電池プラットフォーム技術」を開発したと24日、明らかにした。

環境にやさしい太陽電池は効率が低く、経済性が優れない。この限界を突破することのできる技術で脚光を受けているのが、まさにタンデム(多重接合)太陽電池だ。タンデム太陽電池は太陽光を吸収する半導体を垂直に重ね、太陽エネルギーのうち、透過するものと、熱に変わる損失を最小限に減らす技術だ。既存の無機タンデム太陽電池はカリウム、ヒ素などのような値の高い材料と高価な工程装備を使用したため、商用化が難しかった。

研究チームが開発した有機無機ハイブリッド・タンデム構造は、有機物半導体の手ごろさと無機物半導体の効率が高いというメリットをひとつの素材の中で駆動させることが核心だ。

連結された太陽電池をつなげてくれる接合面を開発し、タンデム太陽電池分野の世界最高水準である9.5%の効率を達成することに成功した。キム・ホンゴン責任研究員は「水分解を介した水素清算に活用されるにも十分な大きさ」だと説明した。

イ・ドグォン研究員は「開発されたタンデム素子はそのもの自体で高い電圧をあらわすため、モジュール化(一般的に太陽電池から高電圧を得るため、単一接合太陽電池を複数直列連結するもの)による抵抗損失なく、水分解などに適用することができる」とし、「多様な単一接合太陽電池技術が発展することにより、タンデム化プラットフォーム技術の需要も増加するだろう」と展望した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-24 14:15:31




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