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テクノロジー > IT・科学 > デザートとITのおいしい出会い…もっと甘い世界を作ります
「4年だけ待ってて!ル・コルドン・ブルー(フランスの料理学校)を卒業してくるから。一緒に企業しよう」
2011年にオーストラリアに向かった友人は言った。コンピュータ工学を専攻していたダルシェフのキム・ミンス共同代表(28)は、その時から経営学の授業を受けて、ご飯も経営学科で食べた。ル・コルドン・ブルーを卒業した後、2年間、シドニーのオペラハウスで働いていたパク・ジュンワン代表も約束を守るために帰ってきた。デザートとITが出会って「ダルシェフ(甘いシェフという意味)」が誕生した。
「両方とも幼い頃から異色だった。建築工学科に通っていたジュンワンは退学して料理を学びに行き、私も就職活動ではなく創業すると言いだして両親との葛藤があった」
ダルシェフの事業構造は、3つある。
最初はデザートカフェを創業したい人のための経営コンサルティングだ。シェフのパク代表がメニューの開発とレシピから陳列にまで助言する。今月中旬、京畿道の富川市にダルシェフ最初のコンサルティングの仕事であるカフェ「パティシェリー・ユラク」がオープンした。パク代表は「昨年10月からアフリカTVでデザート放送をしているが、それを見て連絡をくれた」とし「開業から余り時間が経っていないが売り上げが良くて胸がいっぱいだ」と述べた。
2つ目のアイテムは、デザートを作る売り手と顧客をつなげるフリーマーケット「ダルマジ(月見という意味)」だ。去る1月、弘大で開かれた最初のマーケットには、全国から1000人が訪れ、3時間で完売する事態が起きた。
3つ目のアイテムはデザートコンテンツの制作で、FacebookやアフリカTVなどの6つのチャンネルを介してサービスをしている。現在、アフリカTVの累積視聴数が24万回、フェイスブックのファンが12万人、デザート情報共有「ダルボドゥレ」のメンバーは2万4000人だ。
2人の男には甘くて遠大な夢がある。「オズの魔法使い」に出てきそうなデザートのテーマパークを作ることだ。キム代表は「ディズニーランドも一人の夢から始まっているではないか」と反問し、「すごく怒っていても、甘いものを食べて嘘のようにリラックスしたことがある。そんな幸せな気分にしてあげたい。おそらくより甘い世界になるだろう」と笑った。