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アカデミー賞レッドカーペットを踏む韓国ロボット

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  • アカデミー賞レッドカーペットを踏む韓国ロボット
△写真=アカデミー賞授賞式、事前イベントで韓国系ハリウッド俳優カミーラリム(左)とソン・セギョン代表(右から2番目)など、参加者たちがサービスロボット、フューロと記念撮影をしている。

今月の頭に米国LAで開かれた映画人のお祭りアカデミー賞(オスカー賞)授賞式で、韓国のあるベンチャー企業が注目を浴びた。去る2日午後(現地時間)、アカデミー賞授賞式を目前にして開かれた事前イベント「オスカービューインショー」で、サービスロボット「フューロ(FURO)」を披露したロボットベンチャー「フューチャーロボット」が主人公だった。

顔と胴体にそれぞれディスプレイを装着したフューロは、ひとりでイベント会場のあちこちを歩き回りながら、ハリウッドスター約200人と共にした。

センサーを通して周囲の人を認識しながら、まず近づいて話かけ、音声認識機能に基づいて双方向の意思疎通も様々な言語で行った。顔のディスプレイでは様々な表情を演出して、胴体についたディスプレイを通してアカデミー賞の案内映像と、韓服ドレスの広報映像などを試演した。フューロが今回授賞式に参加したのは「オスカービューイングショー」の主催側の招待によるものだ。

フューチャーロボットのソン・セギョン代表(46)は「ロボットとしては始めてアカデミー賞に参加し、韓流コンテンツを広報した」とし「主催側はとても満足しており、今後ロボットエンターテイメントマーケティングにつながる見通し」だと語った。フューチャーロボットは一般人には多少見慣れないが、ロボット業界で最近最も「ホット」な企業として通っている。2009年一人創業企業として出発し、初年度8000万ウォンだった売上が昨年は30億ウォンに増えて、今年の初めに米国ラスベガスで開かれた世界最大の家電博覧会CESでは、単独ブースを設けることもした。

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KAISTでロボットで博士学位を取得し、サムスン電子、フィリップスなどを経て様々な実務経験を積んだソン代表はロボット企業を創業すると決心した瞬間から、サービスロボットに集中した。韓国社会に最も良く合うロボットだと考えたからだ。特に韓国が強い情報通信技術(ICT)とサービスロボットをつなぎ合わせることが、彼が注目した分野だ。ソン代表は「医療費が高い米国では、ヘルスケアロボットが、センサー技術が優れた日本では産業用ロボットが発達するなど、文化によって好まれるロボットは違う」とし「韓国ではICT発展に便乗できるロボットが最も競争力がある」と語った。

フューチャーロボットが標榜するICT基盤サービスロボットは簡単なようだが広範囲だ。ハードウェアは普通の人の形のロボットだ。胴体と頭にひとつずつ計2個のディスプレイがついている。胴体には使用者が情報を確認して必要事項を入力できるタッチパネルがあり、頭部分のディスプレイでは様々な表情の顔が出てくる。ソン代表はフューチャーロボットが最近開発完了した「フューロ-i」の販売価格を高価タブレットPC水準まで下げ、普及率を上げる計画だ。

ソン代表は「ブラジルにのみ今年100台ほどを売る見込みで、CESとアカデミー賞を足がかりに米国も本格的に攻略する」とし、「世界各国に生産を担当するパートナーを確保した」と語った。
  • 毎日経済_チョン・スヌ記者/写真提供=フューチャーロボット | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-06 17:09:08




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