トップ > テクノロジー > IT・科学 > ガゼル型企業ヒューロム、3年ぶりに売上2倍ずつ上昇

ガゼル型企業ヒューロム、3年ぶりに売上2倍ずつ上昇

www.hurom.co.kr 

  • ガゼル型企業ヒューロム、3年ぶりに売上2倍ずつ上昇
ヒューロムは毎年、売上を2倍ずつ増やした成功神話を綴っている。2008年65億ウォンだった売上が2009年には157億ウォンへと跳ね上がり、2010年には351億ウォンとさらにまた図体を2倍に育てた。ついに昨年には1209億ウォンを記録し、売上1000億ウォンの高台を突破した。3年連続20%以上売上が増加した企業を呼ぶガゼル型企業の中でも稀に見る急成長の勢いである。

爆発的な売上成長の秘訣には、思い切った研究開発(R&D)を挙げることができる。ヒューロムの代表商品であるジューサーは、やはり絶え間ない研究開発の努力の末に誕生した。協力業者を含む職員250人中、研究開発人材が70人に達する。研究開発費は、売上の20~30%を投入することを原則としている。このように研究開発に邁進した末に、ヒューロムは保有特許だけでも38個に達する。ヒューロムの成長の勢いを導いたジューサーは多くの失敗過程の中で誕生した。

ヒューロムは、1993年に刃を使わないスクリュー式の緑汁器を発売した。しかし、他社の緑汁器で重金属成分が検出されたと言う報道が炸裂し、関連市場が消える不運を体験した。2005年、今のヒューロムジューサーを可能にした低速搾汁方式(SSS)を適用した食物処理器を打ち出したが、反応は思わしくなかった。ヒューロムは、低速搾汁技術を生かすような製品を探していたところ、ジューサーという新しいカテゴリーを考え出した。

ヒューロムのジューサーは、緑汁器に入ったスクリュー部品と食物処理器に使われた低速圧縮方式と組み合わせて誕生した。一般ミキサー機とは異なり、食材料をすりおろさず絞って抜き出すという点が特徴である。果物、野菜をすりおろしてジュースを作っていると味と栄養が損なわれるが、ヒューロムは材料をそっと押して絞られる低速搾汁方式を採用したため、味が優れている。材料に加わる衝撃を最小化し、栄養素の破壊もほとんどない。

ブログマーケティングが効を奏して


ヒューロムのまた別の成功秘訣は顧客と疎通しようとするマーケティング戦略である。ヒューロムマーケティングチームは、主婦たちが情報をやりとりするカフェ(※コミュニティ)とブログを集中攻略することにし、ヒューロムを活用した料理法を随時カフェとブログにあげた。また主婦たちが参与し、自身のノウハウが入れられたレシピを上げることでサイトが活発になった。このようなマーケティング戦略は、ヒューロムが口コミによって成長した背景となった。ヒューロムエルエスのチョ・デファン理事は「今年度売上3000億ウォンが目標」とし、「再度の成長神話を綴ることが出来ると思われる」と展望した。

◆用語説明
ガゼル型企業(Gazelles Company)とは、売上高または雇用数が3年連続平均20%以上持続的に高成長する企業を意味する。早い成長と高い純雇用増加率が、早く走りながら高いジャンプ力を持っている羚羊類の一種である「ガゼル」と似ているとして付けられた名前である。強小企業を言う「隠れたチャンピョン」とは差がある。

(株)ヒューロム

売上:1209億ウォン
業務利益:309億ウォン
職員数:250名
主要製品:低速搾汁方式を適用したジューサー
※2011年基準
  • 毎経エコノミー_イム・ヘリン記者/写真=ヒュロムホームページキャプチャ
  • 入力 2012-08-27 09:34:46




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア