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「乳がん4期」平均生存期間3年…15年前より2倍に増える

ソウル大病院のムン・ヒョンゴン教授チーム12年間547人を分析 

転移が発生した4期の乳がん患者の平均生存期間は3年であることが最近の調査で明らかになった。

ソウル大学病院ムン・ヒョンゴン教授チームは、1998~2010年に治療を受けた転移性乳がん患者の生存データを分析した結果、2000年代初めには19カ月、2000年代半ばには2年以上、2000年代末には39カ月と、2000年代初頭より2倍以上改善された生存率を見せたと16日、明らかにした。

転移は、がんが最初に発生した臓器以外の他の体内の臓器に移動して育つ現象で、通常は転移が発生した場合、完治が不可能な4期がんとして受け入れられる。

今回の研究では、ソウル大学病院で治療を受けた転移性乳がん患者547人のデータをもとに、長期生存を達成した患者の特性を分析した。この結果、診断時の病期、がんのホルモン受容体有無、増殖性の程度が重要な予測因子で、再発までの期間、転移した位置、症状の有無もやはり転移後の生存期間に影響を与えた。

ムン教授チームは、これを基盤に転移後の生存予測モデルを開発した。この予測モデルは、国立がんセンター、盆唐ソウル大学病院、檀国大病院、慶尚大病院など韓国内の多機関の転移性乳がん患者の生存データに適用させた結果、その有効性が検証された。ムン・ヒョンゴン教授は「このモデルを使用して、長期生存が可能な患者の選別が可能になった」とし「患者一人一人に合わせた治療はもちろん、積極的な治療を提供することができ、何よりも患者自身が本人の治療のための主導的な判断ができるよう助けることができるようになった」と意義を明らかにした。

この研究は、国立がんセンターがん克服事業と韓国研究財団一般研究事業の支援を受けて行われており、ヨーロッパの腫瘍学会(ESMO)で発刊する国際がん学術誌(Annals of Oncology)のオンライン版1月号に掲載された。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-02-16 11:30:44




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