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携帯用アルコール測定器「エースキャン」

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  • 携帯用アルコール測定器「エースキャン」
△写真=エースキャンのソン・ヒナム代表がスマートフォンにアルコール測定器を差しこみ、示範を見せている。

酒を数杯飲んだ後、スマートフォンに差しこんだ小型機器にあてて「ふー」と息を吐きだすと、スマートフォン上のグラフがゆっくりと上がる。4秒後、グラフが止まると数値が画面に出る。現在の血中アルコール濃度だ。

エースキャン(代表:ソン・ヒナム)が2012年、世界で初めて開発したスマートフォン連動携帯用アルコール測定器「エースキャン(A-Scan)」は、警察のアルコール測定器と比較した時、その大きさと価格が10分の1水準に過ぎない。しかし、測定値の正確度は99%水準に達する。ソン・ヒナム代表(51)は、「現在、関連特許3つを保有しており、米国食品医薬局(FDA)で承認を受け、ヨーロッパのCE認証まで獲得した」と語った。彼は、「現在、オーストラリア・ポーランド・ロシアなど各国のショッピングモールで販売中で、先月香港で開かれた家庭用品展示会で会った海外のバイヤーも契約締結を論議中」だと付け加えた。

海外で反応が良いと米国などでコピー製品が出たりもした。しかし、性能とデザイン面で競争力を備えられず、むしろエースキャンがさらに注目されている。魅力的な製品に生まれ変わるためには、製品デザインも必須的な要素。2012年、韓国デザイン振興院(KIDP)で「グッドデザイン」賞を受け、昨年には世界3大デザイン賞のうちの一つとして挙げられるドイツのIFデザインアワード「レジャー・ライフスタイル」部門でデザイン賞を受けたりもした。

ソン代表は、「2年前、フランスで車両に携帯用アルコール測定器の設置が義務化され、似た動きが近隣の国家でも生じているだけに、ヨーロッパ地域を集中攻略する考え」だと語った。ソン代表の創業は、1991年にさかのぼる。当時、大学院に在学中だった彼は、気体の化学成分を分析する「ガスクロマトグラフィック」を創業アイテムに決めた。

高価の輸入製品一色だが、安い価格で国産化すれば十分に勝算があるだとうと見込んだということだ。3年の間、完成品を分解して部品を求めに清渓川の裏通りをあさった末に、半分にもならない価格でガスクロマトグラフィックの生産に成功した。

2000年当時、主要7か国(G7)の国策課題として指定された大気汚染物質関連の装備開発課題を遂行しながら、環境に対する関心が生じて以降、現在は「環境汚染測定装備」と「携帯用アルコール測定器エースキャン」を両大軸として事業ポートフォリオを構成した。ソン代表は、「環境汚染測定装備は、風向き・風速・気象情報・温度を測定する装備を合わせて設置し、汚染因の震源地を把握できるようにした」とし、「製品は仁川の南洞工団をはじめ、悪臭苦情がたくさん入ってくる全国の自治体80か所余りに設置されている」と語った。
  • 毎日経済_キム・ジョンボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-05-08 17:10:49




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