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急性心筋梗塞、救急車来る前、1分で100回圧迫

サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が「急性心筋梗塞」で倒れた 

最近、サムスン電子の李健煕(イ・ゴンヒ)会長が「急性心筋梗塞」で倒れた事実が知られながら、急性心筋梗塞に対して人々の関心が集まっている。

急性心筋梗塞は、心臓を取り巻いている血管である冠状動脈が詰まって生じる疾患だ。血液が固まった塊である血栓が多様な理由で形成され、冠状動脈を詰まらせる。一般的な原因としてはタバコ(間接喫煙含む)・煤煙・精神的なストレス・運動不足・飲酒などの生活習慣がある。糖尿や高血圧・高脂血症・肥満がある人は心筋梗塞の高危険群に該当する。

順天郷大学病院のバン・ドグォン心臓内科教授は、「急性心筋梗塞は急に発生する。左側胸部側に激しい痛みが30分以上続き、腕や足にも痛みがあらわれ、冷や汗を流して顔色が蒼白になるなら遅滞なく近くの応急室を訪問しなければならない。高齢であったり糖尿がある場合は、胸の痛みなく消化不良や突然の食もたれなど軽微な症状のみある場合もある」と警告する。急性心筋梗塞なら早い診断と処置が最も重要だ。治療が遅くなるほど損傷する心筋の大きさも大きくなる。「ゴールデンタイム」が存在する理由だ。症状が発生した後、応急室に行って60分以内に血栓溶解薬を投与するか、90分以内にバルーン成形やステント挿入施術が勧告される。

一般的に3つの冠状動脈のうち、ひとつの血管が詰まるため、冠状動脈の造影術を施行した後に病変の位置や形などを見て治療を決定する。血管が詰まった部位が施術が難しかったり、3つの血管がすべて詰まった時、施術が患者に危険だと判断される時は外科的開胸術を実施する。

脳にいく酸素の供給が低下し、低酸素症があらわれたなら、治療後、心臓は回復しても脳機能低価により意識が回復しない場合がある。この時は、低体温治療を実施する。低体温治療は体温を低く維持して脳で消耗される酸素量を減らす原理だ。

万が一、胸の痛みを訴えながら人が倒れたなら、まず名前を呼んだりそっと揺らして意識を確認しなければならない。手首と鼻などを見て脈拍と呼吸があるかも確認する。この時、意識と脈拍・呼吸がないなら救急車が来る前、応急処置として心肺蘇生術を実施すれば大きく役立つ。

人工呼吸可能なら、30回圧迫するたびに2回息を吹き入れる

60分内に血栓溶解薬、90分内にステント管挿入

片手を患者の胸の中央にあて、もう一方の手を組み合わせた形に合わせる。そして胸を圧迫するが、圧迫の深さは5㎝程度になるよう力いっぱい押さなければならない。速度も重要だ。1分に100~120回程度だ。万が一、人工呼吸が可能な状況であれば30回圧迫するたびに2回息を吹き入れる。

バン・ドグォン教授は、「急性心筋梗塞の予防のためには、節制された生活習慣以外にも1日30分以上の軽いジョギングや水泳などの有酸素運動が勧められる。無理な運動はむしろ心臓や血管に悪い影響をおよぼすことがあるので注意しなければならない。朝晩の気温差が大きい時は、明け方や夜の時間より昼に運動しなければならない。サウナの場合、水風呂と温湯を交互にすることは避けよう」と勧告する。
  • 毎経ヘルス_キム・スジン記者
  • 入力 2014-05-26 09:08:30




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