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ビクソロン、オーダーメイド生産で世界2位に急浮上

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  • ビクソロン、オーダーメイド生産で世界2位に急浮上
  • < キム・ヒョングン代表が自社ミニプリンターについて説明している >

世界市場で超国的企業と戦う中小企業がもった武器は何だろうか。ビクソロン(BIXOLON)のキム・ヒョングン代表は「大企業が持てない柔軟さと速度」だと断言する。

彼は「バイヤーに会うためなら職員は社長の決裁がなくても"先処置・後報告"できる」とし、「このせいで一年の出張費だけで9億ウォンを越える」と明らかにした。しかし、このような投資のおかげでBIXOLONは昨年売上840億ウォンを上げ、グローバル強者と肩を並べる強小企業として成長した。

ビクソロンはミニプリンター製造専門企業だ。ミニプリンターは通常、印刷用紙の幅が4インチ以下の小型プリンターを意味する。百貨店・食堂でクレジットカード領収書を出力するPOSプリンターが代表的だ。しかし、ミニプリンター市場をもって繰り広げるグローバル企業の競争は決して侮れない。ひとつの例として、POSプリンター分野では日本のエプソンが世界市場の35%を掌握しており、絶対強者として君臨している状況だ。しかし、後発走者としてPOSプリンター市場に飛び込んだビクソロンは、むしろ中小企業の利点を生かして一年に50万台のミニプリンターを販売する世界2位圏の企業として跳ね上がった。

本来、ビクソロンは2002年にサムスン電気から分社した1号企業だ。分社初期、ビクソロンはPOSプリンター市場を集中攻略した。POSプリンターは一般の事務用プリンターに比べ印刷料が多く、カード決済などに必ず必要なだけに耐久性と品質が生命だ。さらに国ごとに運営体系(OS)や文字フォントなどプリンティング方式が異なり、現地化とオーダーメイド生産が必須だ。

彼は、「多くのグローバル企業が中国や東南アジアに生産基地を移したが、ビクソロンは依然として国内生産を固執する」とし、「バイヤー注文によって3週内にオーダーメイド生産ができる」と自信を示した。実際に、ビクソロンは忠州に面積2万3000㎡・勤労者120人規模の工場を保有している。これだけでなく、国家別状況に合わせるために細心の温度・湿度検査はもちろん、寿命が終わる時まで100km分量を印刷する「エンドオブライフ」テストも実施し、耐久性を管理している。キム代表は、資本力を前に出したグローバル企業に立ち向かうための武器として、徹底した事後管理を打ち出した。彼は、「技術試演が必要だといえばいつ・どこでも人力を派遣してバイヤーを助ける」と語った。

製品の信頼性に中小企業としての柔軟さを加えたビクソロンの市場攻略戦略は的中した。すでに83か国・260社余りの会社がビクソロンの顧客だ。ここにはグローバル配送業者UPS・DHLやグローバルPOS業者であるウィンコ(ドイツ)・NCR(米国)などが含まれる。とくにキム代表は、「顧客ひとりの売上が全体のうち5%を越えない」とし、「輸出顧客の多角化がビクソロンの最も大きな長所」だと強調した。ビクソロンはこのような点を認定され、今年中小企業庁の「ワールドクラス300」にも選定された。

しかし、ビクソロンはここで止まらない。ビクソロンは最近、急成長しているモバイルプリンターとラベルプリンター市場の攻略に力を入れている。モバイルプリンターはスマートフォンと連動して使用する携帯用プリンターで、配達サービスなどを中心に使用領域を広げている。バーコードを出力するラベルプリンターも物流管理分野を中心に急成長の傾向だ。
  • 毎日経済_チョン・ジョンホン記者/写真=パク・サンソン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-06-19 17:05:57




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