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口の周りに水疱「ヘルペスウイルス」…子供に口を合わせると脳髄膜炎の危険


  • 口の周りに水疱「ヘルペスウイルス」…子供に口を合わせると脳髄膜炎の危険
  • ヘルペスウイルスは正しくない生活習慣によってかかりやすく注意が必要だ。
    明洞コウンセサン皮膚科イム・ヒョンサン院長がヘルペスウイルス患者を診療している。

ある日、飲み回しをして以後、口の周りに水疱が出てきたAさん。赤く腫れて口を開くのが難しい症状があらわれた。病院を訪れた彼に、医師は「ヘルペスウイルス(herpes simplex virus)である。一度できると完全になくならないので、今後症状が現れないように、よく管理しなければならない」と説明した。

多くの人が疲れている時、唇の周りにできた水疱に苦労した記憶が一度ぐらいある。原因は、まさに大人の半数以上が保有しているというペルペスウイルスである。ウイルスが発現すると、口の周りに加えて、口腔内の粘膜や口蓋など、いくつかのこまごました水疱ができる。炎症が一緒にできると、該当部位が赤く腫れ上がることになる。

ヘルペスウイルスは大きく1型、2型に分けられる。1型は主に口の周囲に、2型は性器の周辺に現れることが特徴である。1型は、幼児期に大人たちが可愛いと頬をこすったりチューをしながら感染する場合がほとんどである。2型は、性行為で感染する。最近、1型と2型の境界が曖昧になっていることもある。明洞コウンセサン皮膚科のイム・ヒョンサン院長は、「1型と2型ウイルスは、以前には発現する部位が異なっていたが、最近は患者をみると、部位に関係なく現れる。口腔性交などが原因でもあると推測される」と説明した。

感染した直後に症状が現れる場合は少ない。そのため、ウイルスに移ったといっても分からない人が多い。ヘルペスウイルスは皮膚で体を殖した後、神経細胞の中に潜伏して存在する。そのうちに疲れやストレスなどで免疫力が弱くなれば発現する。感染力は水疱が存在する場合に最も高い。

感染された大人には大きな危険はないが、子供は脳炎や脳髄膜炎につながることがあり、妊婦には胎児感染や早産、流産などの危険を引き起こす可能性がある。免疫力が落ちた癌患者やエイズ保菌者などの症状がひどく現れることがあり注意が必要である。

抗ウイルス剤軟膏を塗ったり薬を飲めば治るが、症状がひどい場合は炎症を沈めるるレーザ治療を並行することもある。免疫力低下の原因を除去したり、家で十分な休息をとると、自然に治ることもある。ただし、治療するからといって、持っているウイルス自体を排除することはできない。しばらく症状が消えるだけである。

便器の上に直接座って感染することも

たまに、口の周囲のでこぼこ感が嫌でひどい水疱に触れる場合があるが、これは危険な行動である。水疱が出来た部位がくすぐったくて手で触れたり、かさぶたが出来た部分を無理にはがすと、細菌感染でひどい傷跡が生じることがある。

ヘルペスウイルスを持っている人は、症状が生じた時に、身体の接触を避けなければならない。体液はもちろん、性的な接触でも伝染する。回し飲みをしたり、大きなお皿で一緒にすくって食べる行動は禁物である。

感染を避けるためには、個人の衛生にも気を遣わなければならない。イム・ヒョンサン院長は「公衆トイレで座っている時にヘルペスウイルスに感染したりもする。直接便器の上に座らずに、ティッシュや便器洗浄剤などを利用した後に使用すると良い」と助言する。
  • 毎経ヘルス_キム・スジン記者/写真_パク・ジョンヒ記者
  • 入力 2013-03-04 09:20:38




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