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タブレットPCで医療コミュニティ構築、U-ヘルスケア時代

コーロンベニットのジョ・ヨンチョン代表 

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「カカオトークとハビット」「ヘルスメント」「私のための健康食」…


コーロンベニットのジョ・ヨンチョン代表(56)の執務室片隅には彼が片手間にアイディアを書き留めておいた大きなメモ版が立ててある。柱の壁には「Amazing Facebook」「人と機器」「ウェブで共感する」のようなスクラップした新聞記事が貼ってある。50代重厚な紳士の部屋でフェイスブックや、ウェブといった単語に接するのは何か妙だ。

ジョ代表は1世代IT専門家だ。ITという言葉自体聞き慣れない1980年代中盤から、米国ボストン大大学院で経営情報学(MIS)を専攻し、コンサルタント会社アクセンチュアでIT戦略理事を過ごした。彼は、コーロンのSI事業だけでは成長に限界があると判断した。新事業が必要だった。

3年前から野心溢れさせ準備したプロジェクトが、ITと健康を組み合わせたヘルスケアプラットフォームサービス事業「ハビット(havit)」だ。ハビットは、病院内各病床にタブレットPCを設置し、これを通して各種医療・健康情報収集からショッピング、入・退院手続きなど多様な作業をすることができるサービス。国内主要総合病院と個人病院、産後調理院にタブレットPC1万5000台設置を目標に、現在病院随所で設置作業が盛んに行われている。

ヘルスケアプラットフォーム「ハビット」、韓国のWebMD.comになる


ハビットの顧客は大きく2グループに分かれる。病院でハビットサービスを直接利用する一般患者と、ハビットプラットフォーム内で彼らにショッピングモールや広告サービスをする事業者だ。カカオトークやフェイスブックが一般会員に無料でサービスし、ゲーム・広告業者から一定の手数料を受けるのと同じ方式だ。

「タブレットPCを病院に無料で設置するので最初は半信半疑の人たちも多かった。しかし、コーロンベニットがようやく総合病院22ヶ所に設置を終えてから信じてくれる病院が多くなった」

IT機器に慣れた若い患者や妊婦の反応がとくに良い。同じ病室で3~6人の患者たちがTV1台を置いて神経戦を繰り広げなくてよいためだ。ジョ代表はハビットのモチーフを世界最大医療ポータルサイトである、ウェブエムディードットコム(www.webmd.com)からとったが、ここに「ソーシャル(social)」機能を追加しようという抱負だ。

「単純にホームページに入って健康情報だけ照会していく仕組みなら、頻繁に訪問しなくなる。医者と患者間が互いにメッセージを残し、疎通するインターネットカフェのようなコミュニティを作る予定です」

ジョ代表の最後的目標は、個人の健康記録をデータベース化する、いわゆる「PHR(Personal Health Record)事業。IT技術を通じ、普段でも手軽に健康状態をチェックすることで、個人が健康な生活習慣を作るのに役立つ。

「尿検査だけでも40種類余りの健康情報を知ることができる。体重計に乗った瞬間、その日の健康状態を確認することもできる。ユビキタスヘルスケア事業は今後、無窮無盡の発展可能性がある分野だ」

■ He is…
△1957年生まれ △ボストン大経営学科 △ボストン大MBA △経営情報学修士 △1986年アクセンチュアIT戦略理事 △1997年ネクストウェーブ代表 △2001年ローカスITソリューションコンサルティング常務 △2003年ヒョンデ情報技術ITコンサルティング常務 △2004年コーロンベニット代表(現)
  • 毎日経済エコノミー_ノ・スンウク記者/ 写真:リュ・ジュンヒ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2013-02-04 09:22:52




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