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自転車運動、椎間板ヘルニアにはリスクも…狭窄症には効果的


  • 自転車運動、椎間板ヘルニアにはリスクも…狭窄症には効果的
国内の自転車利用人口が1300万人を超えた。これは人口の33.5%に相当する数値で交通手段としてだけでなく、レジャースポーツや運動の一環として位置した自転車の安定した人気を実感することができる指標だ。しかし自転車運動のしっかりとした効果を得るためには、正しい姿勢を維持して腰の筋肉を強化させることが優先的に必要だ。特に腰疾患者たちにとって自転車は非常に良い運動だが、姿勢が正しくなかったり無理して乗ることで、むしろ病気を悪化させることもあるため注意が必要だ。

老年期の代表的な退行性脊椎疾患である脊椎狭窄症は、脊椎神経が通過する空間である椎間孔が狭くなることで神経を圧迫し、腰・お尻・足に痛みが生じる疾患だ。狭窄症の患者たちは腰を伸ばすと黄色靭帯が折れ曲がって脊柱腔が狭くなるため痛みがひどくなるのだが、逆に腰を曲げて下げると痛みが減少する。そのため脊柱管狭窄症の患者は自転車運動を通じて痛みを緩和させることができるだけでなく、肩・腕・腰・足のバランスを成す全身運動であるために健康に多くの利点を得ることができる。

逆に椎間板ヘルニアの患者は腰を下げるときに痛みを感じるため、自転車運動をするときはいくつかの注意事項を必ず留意する必要がある。

運動として段階的に自転車運動を行うのが効果的だが、まず初めには背中と下半身の筋肉をつける程度に軽く開始するのが望ましい。

この時に正しい姿勢を持つことが重要で、自転車に乗るときは腰だけを過度に曲げるのではなく背中も軽く曲げなければならない。つまり腰は正しく立てた状態で股関節を前に下げたまま自転車に乗ると、椎間板ヘルニアの患者も腰に大きな負担がなく自転車運動をすることができる。また突然の外部からの衝撃や不均一な地面によって腰に負担を与えるのを防止するためには、ロードバイクよりは室内運動自転車を活用するのが効果的だ。腰を曲げた時に痛みを感じる場合、自転車運動は控えるのが望ましい。

グッドドクター健康病院脊椎センターのキム・ヒョンソク院長(神経外科専門医)は、「自転車運動は足の痛みにより長いあいだ歩くことができない脊柱管狭窄症の患者にとって特に良い運動だ。衝撃を大きく受けずに有酸素運動ができ、腰の筋肉強化にとって優れた効果も見ることができる」と助言した。

自転車運動のあとに腰に痛みを感じる場合、姿勢が正しくなかったり不必要に筋肉が緊張して生じる問題が考えられる。ハンドルを握る腕の力やペダルを踏む足の筋肉が過度に使われると、腕や肩の関節に負担がかかり他の筋肉が容易に疲労感を感じてしまうことがある。したがって腰の筋肉を適度に緊張させた状態で腰・腕・下半身に力が均等に分散されるように姿勢を維持させるのが望ましい。もしも正しい姿勢を維持しているにも関わらず痛みが続くのであれば、腰の疾患を疑わなければならない。

自転車運動のあとに痛みを感じる場合、横になって休息をとるのが効果的だ。

このとき、腰をまっすぐに保つことで正しい休憩姿勢だといえるのだが、空を見て正面に横になったときに腰が一直線になるように足の下に枕を当てる姿勢と、横になって足と足のあいだと腕のあいだに枕を当てて脊柱をまっすぐ維持できるようにする姿勢が望ましい。このように休息をとり、ある程度の痛みを好転させたあとには腰の筋肉を強化させることが必要になる。ウォーキング、なだらかな山を登る登山、水泳などの有酸素運動がこれに該当する。また、腰方形筋可動性運動や梨状筋可動性運動のような簡単なストレッチ運動をすることで、腰の筋肉強化にも効果的だ。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-06-02 03:39:37




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