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ソウル半導体…LEDの新技術ではばたく


  • ソウル半導体…LEDの新技術ではばたく
  • イ・ヂョンフン ソウル半導体代表



「今年も二桁成長を達成するためにサンライクのような差別化製品の売上げを拡大し、自動車の照明分野の営業をさらに強化して安定した成長と収益を確保する」。

30日、ソウル市汝矣島で開かれたソウル半導体「2017年実績発表会」で、イ・ヂョンフン代表(写真)は今後の展望に自信を表わした。発光ダイオード(LED)専門企業のソウル半導体は、昨年の売上高は1兆1104億ウォンを記録し、創業以来で最大の実績を上げた。売上高は前年よりも16%増え、営業利益は981億ウォンで前年より70.5%も増加した。

照明とIT部門の売上げが10%以上改善され、自動車照明部門の売上げは20%以上も上昇して全体の実績を牽引した。

ソウル半導体によると、昨年のLED業界の平均成長率は2%であるのに対し、ソウル半導体はこれをはるかに超える16%の成長率で市場の期待を上回った。

これはアクリチ(Acrich)技術を適用した差別化製品の売上げ増加のおかげだと分析される。ソウル半導体は狭い面積に多くのLEDチップを集積させて、少数のLEDで高電圧と出力を得るアクリチ技術関連の特許を保有している。

イ代表はこの席でソウル半導体のLED新製品を一つ一つ紹介し、「過去四半世紀の魂を吹き込んで作られた製品」だと自評した。

イ代表は「家庭や産業用の220Vと370Vの高電圧で容易に使用可能なLED部品であるAcrich MJTは新しいコンセプトのLED製品で、チップとプリント回路基板を接続してパッケージング工程の必要がないワイカップ(Wicop)、従来のコンバータ方式ではなく順次駆動でコストと体積を20%以上削減できるアクリチナノドライバーなどの差別化製品で、今後も実績が改善されるだろう」と自信を見せた。

日本の東芝マテリアルズと共同で開発したLED照明「サンライク」は、ソウル半導体の自信作だ。太陽光レベルの青色光を提供し、目と身体の健康を保護することができるサンライクは、人間の生体リズムを考慮した光として評価受けて業界で注目されている。

イ代表は「照明は今後、カラー品質ではなく生体リズムに合う、健康な光にパラダイムが変化するだろう」とし、「IT機器だけでなく、自動車にも安全で快適な光が必要になるだろう」と強調した。ソウル半導体はLEDの新技術を確保するために、年間売上高の10%に達する1000億ウォンを研究開発に注ぎ込んでおり、アメリカとヨーロッパなど、全世界の5カ国にR&Dセンターを保有している。これによって1万2000件の特許ポートフォリオを保有しており、世界的なメーカーとの特許訴訟にも積極的に乗り出している。

1987年に設立されたソウル半導体は2013年に年間売上高1兆ウォンを突破して、成長街道を走ったが、その後は中国メーカーがLED部品市場に参入しつつ過剰供給で困難を経験し始めた。しかし高付加価値のLED部品に集中する一方で、スマートフォンやテレビなどの電子部品だけでなく自動車照明市場にも進出し、逆転をもたらした。またチキンゲームの様相を見せていた一般的な照明が、業界の再編で価格下落率が鈍化して、ソウル半導体の差別化製品の比重が増えたことも収益拡大に寄与した。

ソウル半導体は今年の第1四半期の売上高目標を2700億~2900億ウォンにとった。
  • 毎日経済_アン・ビョンヂュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-01-30 19:13:51




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