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いけてる「ネクソ」...現代自の水素カー、平昌まで走っても燃料タンクの半分


  • いけてる「ネクソ」...現代自の水素カー、平昌まで走っても燃料タンクの半分
  • 現代自動車は5日、京畿道高陽市の「現代モータースタジオ高揚」で「ネクソ」試乗イベントを開催した。 写真提供=現代自動車



■ 現代自動車の水素電気自動車

5日午前、京畿道高陽市の「現代モータースタジオ高揚(コヤン)」。現代自動車の次世代の水素電気自動車(FCEV)「NEXO(ネクソ)」の始動ボタンを押すと音もなく動く。一般車両でとうぜん聞こえるはずのエンジン音はまったく聞こえない。

京畿道を出て驪州・横城を経て、平昌冬季オリンピックのメダルハウスまで250キロメートルを高速走行するあいだ、車は水の上を滑るように走る。極寒の車窓を強く打つ風の音だけが聞こえるだけで、これといった騒音ひとつ聞こえない。

現代自動車はこの日、現代モータースタジオ高揚と平昌で「ネクソメディア体験イベント」を開催し、次世代水素自動車の詳細仕様を公開した。

ネクソの最大の特徴は、世界最高水準の燃費だ。 1回の充電で走れる距離(航続距離)は609キロメートルで、現存する水素自動車の中で最も長い距離を走行することができる。

ネクソは一度に水素6.33キログラムを注入することができるが、1キログラム当たり96.2キロメートルを走ることができる複合燃費(17インチタイヤ基準)を公認された。この日は高速走行が多いコースを走り、インストルメントパネルに示された実際の燃費は1キログラム当たり75キロメートルと記録された。

ただし平昌までの250キロメートルを走った後も、水素燃料は50%が残っていた。一般の内燃機関自動車と比較しても遜色のないレベルだ。現代自動車はネクソの航続距離を引き上げるために、水素タンクの容量を大きくして燃料をさらにぎっしりと貯蔵できる高効率の電池システムを開発することに成功した。

この技術が「薬効」を発揮して、当初のネクソ開発時に掲げた目標値(580キロメートル)を軽く超えた。現代自動車第1世代の水素車である「ツーソンix35」(415キロメートル)はもちろん、競争相手の量産モデルとして評価されている日本のトヨタ製水素自動車「ミライ」(502キロメートル・米国環境保護庁の認定基準)と比較してもはるかに長い。汚染物質も見出すことはできない。ネクソのエンジンをかけて排気口を見てみると、白い水蒸気と水だけが出てきた。水素車は水素と酸素が結合して化学反応を起こす際に生じるエネルギーを電気に変えてモーターを回すため、「究極のエコカー」と評価される。

イ・グァングク現代国内営業本部長(副社長)は、「ネクソ1万台は木を60万本植える炭素低減効果を出すことができる」とし、「ディーゼル車2台分の微細ホコリも浄化できる」と説明した。

中継地である驪州休憩所で充填を試みた。これまでに消費した水素1キログラムを満たすのにかかった時間は1分だ。 100%フル充電したときにかかる時間は5~6分で、30分以上かかる電気自動車と比較して大幅に競争力がある。尖端運転支援システム(ADAS)などのさまざまな走行技術も目を引く。現代自動車が最初に採用した高速道路走行補助システムを装着すると、車両がみずから車線中央を維持して自動的に走った。

車から降りた状態で自動的に駐車・出庫を支援する「リモートスマートパーキング」機能も注目された。

現代自動車は来月にネクソを出荷し、2022年までに水素自動車の累積販売1万台を達成するという計画を立てた。価格は国の補助金給付などを合わせて3000万~4000万ウォン水準で購入できるように、出庫価格を策定していることが分かった。業界では最小3000万ウォン台でネクソの価格が決定されるものと見ている。

充填所不足の問題と関連して、現代自動車は積極的に施設拡大に乗り出すという対応策を明らかにした。
  • 毎日経済_平昌=キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-05 17:55:42




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