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生命水=水、どれだけ飲まなければならないだろうか

夏には冬より20~30%以上水を多く飲まなければならない 

  • 生命水=水、どれだけ飲まなければならないだろうか
少しだけ動いても汗があふれて喉の渇きで喉が渇いた蒸し暑い夏、水を最も多く求めるようになる。人は水分が体重の1%だけが不足してもすぐ喉が渇く。5~6%の水分不足は脈拍と呼吸を増加させ、精神を失わせる。10%が不足すればめまいと深刻な無力感が現われるのに続いて筋肉けいれんが起こる。このように水は生命水と同様だ。夏場に水をたくさん飲むと尿路結石や起立性低血圧を予防してくれて、肥満抑制、肌の老化などにも役立つ。健常者は水をたくさん飲んでも抗利尿ホルモンの分泌が抑制されて1日10~15ℓの尿を排泄できるために大きな問題にならない。

しかし、水は誰にでも薬にはならない。水を必要以上にたくさん飲むようになると誰かには毒になりうる。私たちの体の浄水器のような腎臓の機能が低下した人が1日5~6杯以上(紙コップ基準)飲むと、腎臓に大きな負担を与えかねない。特に水分の多いスイカをよく食べると、スイカに含まれたカリウムが筋肉運動を妨害してひどい場合は、心臓麻痺につながることがある。また、肝硬変、鬱血性心不全などのような浮腫性疾患や甲状腺機能低下症、副腎機能低下症、抗利尿ホルモン分泌が増加されている患者が水を飲みすぎると、毒になりうる。特に過度な水の摂取は血液中ナトリウムを希釈させて身体機能をを落とし、体が硬くなる現象まで発生したりもする。

私たちが飲む水は栄養分吸収、体温調節、消化促進、血液循環の向上、毒素とガス放出、酸素運搬、体型と身体バランスの維持、飲食物の移動と関節の溶媒の役割を果たすなど、生命維持に必ず必要な作用をしている。このような作用をしながら体内を口→胃→腸→肝臓・心臓→血液→細胞→血液→腎臓→排泄の順序で循環後、尿と汗で排出される。私たちの体が脳からつま先筋や靭帯(じんたい)に至るまで機能をきちんと果たすためには水が必要である。体を成している50個組の細胞に水が充分に供給されてこそ、健康で長生きする。夏には汗や普段より多くの尿排出のために冬より20~30%以上水を多く飲まなければならない。

しかし、汗をたくさん流したと思って意識的に水を過剰に摂取する必要はない。ソウルK内科(元ソウル大学病院腎臓内科教授)のキム・ソンウォン院長は「夏の炎天下でサッカー試合をしたり登山をしたため、汗をたくさん流したなら、普段より多くの水を飲まなければならないが、日常生活で汗を流したといって特別に水をもっと補給する必要がない」とし、「汗で排出される水の量は思ったより多くない」と述べた。

蒸し暑い夏に水を十分に飲むと、尿路結石の予防に役立つ。尿路結石は言葉そのまま尿路(小便通路)に生じた石だ。夏は汗をたくさん流して小便が濃縮されやすく、滞在している結石の粒がよく固まっている。翰林(ハンリム)大学江南聖心(カンナム・ソンシム)病院のイ・ヨンギ腎臓内科教授は「尿路結石を予防するためには、水をたくさん飲まなければならないという事実はヒポクラテス時代から知られていた事実」とし、「すでに尿路結石が発生した場合に排出を助けて再発も防ぐ」と指摘した。夏の風邪や冷房病にかかった場合にも水をたくさん飲んで十分な休息をとると、役に立つ。もちろん、便秘予防にも良い。

それなら水をどれだけ飲まなければならないだろうか。一般的に、1日8杯の水(250㎖カップ基準)を飲むのが良いと知られているが、必ずその程度まで飲む必要がないと結論が出た。しかし、夏には慢性腎臓疾患者や体が腫れる浮腫性疾患がなければ1日8杯以上を飲むのが良い。人の1日平均の水分の消費量は小便で排泄される水分が約1.4ℓ、小便外に排出される水分が約1ℓで計2.4ℓに達する。したがって1日に摂取しなければならない水分も2.4ℓだ。人が1日に食べ物で摂取する水分は1~1.2ℓほどであるため、少なくとも食事のほかに1.5ℓの補充をしてあげなければならないものだ。特に高齢者は喉が渇くという感じが鈍くなっているため、わざわざでも少しずつ頻繁に飲む習慣を持つために努力しなければならない。

通常、朝空腹時に水を飲むように勧める場合が多いが、これは夜の間に水を飲まず、汗などで水分の排出が行われたからでもあり、水が必要な時点であるためだ。水は時々よく飲んだ方が良い。食後に水を一度にたくさん飲むと、まるで食べすぎたようにお腹の中がもたれて、逆流性食道炎がある場合は悪化することがあり、食後や食事の中間よりは食前1~2時間程度に飲む習慣を持つのが良い。

蒸し暑い夏の暑さを追い出すために、あるいは簡単に喉が渇いて冷たい水をごくごく飲む人が多い。場合によって水のぬるさの程度を変えた方が良い。サムスンソウル病院内科のキム・グァンウォン教授は「消化がうまくできず、腸の運動が円滑でなかったり、便秘があるとき冷たい水を飲めば腸の運動が活発になり、効果がある」とし、「しかし、下痢などで腹痛がある時は水をぬるくして飲むのが良い」と助言した。
  • 毎日経済_イ・ビョンムン医療専門記者/キム・デギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-01 16:02:03




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