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2008年スタートアップ「TNC」Googleに売却…また創業して400億ウォンで売却

ファイブロックス(5Rocks)の「ミダスの手」として浮上したノ・ヂョンソク 

  • 2008年スタートアップ「TNC」Googleに売却…また創業して400億ウォンで売却
「創業家は企業が成長する過程で常に最善の選択を強要されます。今回の売却は世界1等のための選択です」。

モバイルユーザーの分析ソリューション企業「ファイブロックス(5Rocks)」の創業者ノ・ヂョンソク最高戦略責任者(CSO・38才、写真)は6日、毎日経済との通話で「会社がグローバルモバイル広告企業である米国タップジョイ(Tapjoy)に売却される」と明らかにした。買収規模は両社の合意下に公開されていないが、400億ウォン台と推算される。ファイブロックス(5Rocks)法人およびサービスは、買収・合併後もそのまま維持される。

タップジョイは2007年にサンフランシスコで設立された会社で、補償(リワード、Reward)基盤のモバイル広告プラットフォーム分野でトップを走り続けている。今回の買収により、「アドテック(ad-tech)」と「アプリテック(app-tech)」ソリューション企業として生まれ変わることになった。タップジョイが新生韓国企業に400億ウォンを投資した理由は、ファイブロックスの進んだ技術力にあった。モバイル広告市場が急速に成長し、広告成果の測定とアプリケーションに適合した顧客を探す「アプリディスカバリー」が重要になったが、ファイブロックスがまさにそのような技術を持っていたわけだ。

タップジョイはモバイルゲームのユーザーグループを細分化して主要グループを把握し、これらの行動パターンを分析して顧客企業のターゲットマーケティングを支援している。「コホート分析」を使用するが、ユーザーをアプリ購入の可否やスマートフォンの種類まで分けて分析する。実際にアジア圏でモバイル分析・運用サービスを提供する会社はファイブロックスが唯一だ。世界的にも米国以外では開発が皆無のようだ。

ノ・ヂョンソクCSOは2008年、テト・アンド・カンパニー(TNC、Tatter&Company)をGoogleに売却し、Googleに買収された最初の韓国企業という歴史を書いた。今回、ファイブロックスをグローバル企業に渡しながら、スタート業界の「ミダスの手」として浮上した。業界では、今回の売却はグローバル買収・合併市場で韓国スタートアップが競争力を認められたもう一つの事例だと見ている。

ノ・ヂョンソクCSOはカイスト時代にハッキングサークル活動を行い、浦項工科大学ハッキングサークルとの競争を繰り広げて名を知られた。それ以後、4回の創業に挑戦した。大学3年生の時にセキュリティベンダーである「Inzen」設立に参加したのが最初の創業だ。Inzenは「ハッカーが作ったセキュリティ企業」という点を際立たせて、コスダックにも上場された。ノ・ヂョンソクCSOは、「ゲーム以外で韓国のインターネット企業が、グローバルで成功した事例は多くない」とし、「ゲーム分析で世界最高という評価を受けたファイブロックスは、韓国企業もグローバル市場で認められることを証明した」と語った。

ファイブロックスのイ・チャンス代表は、タップジョイのデータ分析分野を総括する副社長を務め、既存のファイブロックスのチームを率いることになった。イ・チャンス代表は「規模の小さな会社では、世界市場にすばやく乗り出すことに困難があった」とし、「いまや確実なグローバルネットワークと広告主を持つタップジョイを、最適のパートナーとして迎えることになった」と説明した。

ファイブロックスは昨年初めにベータサービスを開始して以来、1年6ヶ月めでその成果が認められた。今年のゲーム開発者カンファレンスでファイブロックスは、グローバル市場への進出に本格始動をかけた。英語・日本語・中国語にロシア語版まで翻訳を完了し、オンライン上でファイブロックスの使用に関する詳細案内を得られるようにした。
  • 毎日経済_イ・ギョンヂン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-06 17:33:47




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