韓スタートアップが仏ルノーと協業…自律走行車で


  • StradVision(ストラドビジョン)のキム・ジュンファン最高経営責任者(左)とルノー板橋オープンイノベーションラボ長のキム・ホウン氏が19日、板橋スタートアップキャンパスオフィスでカメラ映像認知・分析技術を紹介している。 キム・ホヨン記者



去る19日に訪れた京畿道城南市板橋(パンギョ)のルノーグループ・オープンイノベーションラボ。StradVision(ストラドビジョン)のキム・ジュンファン最高経営責任者(CEO)が映像を変えるやいなや、プログラムが分析を開始した。映像に見える車は赤で、人は緑で表示された。プログラムはその人物が男なのか女なのか、高齢者なのか子供なのかも区別した。道路が破損した部分や車線の数、制限速度、信号の変化も読みだした。

キムCEOは「ストラドビジョンのソフトウェア(SW)はディープラーニング基盤の学習を介して、車載カメラのセンサーが収集した外部の物体を認知して分析する」とし、「自動車はSWが分析したデータを使用して、制動あるいは迂回走行するかどうかを自分で決定づける」と原理を説明した。

ストラドビジョンは板橋でフランス最高の完成車ブランドであるルノー社と、自律走行技術の商用化に取り組んでいる。カメラ画像の認識・分析ソフトウェアが主な武器であるこのスタートアップは、ポステック(浦項工科大学校)出身のチョン・ボンジン最高技術責任者(CTO)を中心に2014年に設立され、キムCEOなど国内の人工知能(AI)に対する人材を大勢迎え入れた。

すでに現代モービス(HYUNDAI MOBIS)やLG電子とのコラボレーションで良い成果を出し、165億ウォン以上の累積投資を誘致した。キムCEOは「外部映像を分析して車両に伝達し、自ら制御させる技術はイスラエルのMobileye(モービルアイ)が一部商用化を実現したが、われわれも全面商用化に挑戦してみるほどにまで技術水準を引き上げた」と言う。

仏ルノーはストラドビジョンと、運転手の介入が特定の状況に限定される第3段階の自律走行技術を商用化する計画だ。ストラドビジョンに対する技術検証は終わり、ルノーはグローバル水準(ティア1)の自動車部品メーカーをストラドビジョンと結びつけて量産準備を急いでいる。

ルノーのキム・ホウン オープンイノベーションラボ長は、「モービルアイはカメラ映像の分析分野のリーダーだが、技術の開放性の面でストラドビジョンが良いと判断した」とし、「3~5年以内にストラドビジョンの技術を商用化し、全世界のルノー車に適用する計画だ」と語った。

このように国内の小さなスタートアップが世界的な完成車企業と尖端自律走行技術を協業することができたところには、ルノーが板橋に構築したオープンイノベーションラボの役割が大きかった。ルノーは米シリコンバレーとイスラエルのテルアビブ、仏パリに加えて板橋に、未来車の先行研究開発のためのオープンイノベーションラボを設立した。シリコンバレーは電気自動車(EV)と自律走行を、テルアビブはサイバーセキュリティとビッグデータ、パリは未来のモビリティプラットフォームのセンターであり、板橋は第5世代(5G)コネクティビティとAIそしてモノのインターネット(IoT)のセンターだ。最近では中国の上海にもラボが追加された。

ルノーが板橋を未来車の研究開発の軸として指名した背景には、まず膨大なデータを高速で送受信できる5Gネットワークがあるからだ。しかしルノーサムスン釜山工場という製造拠点が存在することも、重要な要因だとキム・ホウン ラボ長は言う。同氏は「板橋ラボで開発した新技術は、ルノーサムスンの工場で作られた量産車に最初に採用され、韓国の消費者を対象に6ヶ月あまりのテストを経て世界のルノー車に一括採用される」とし、「テストベッドとする完成車の生産工場を背後に備えたのは、ルノーが板橋を選択した背景であり、シリコンバレーとテルアビブのラボがうらやましがる利点」だと説明した。
  • 毎日経済_板橋=イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-11-22 17:55:31