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韓セルトリオン社、「レムシマSC」で50兆市場を狙う


セルトリオン(Celltrion)は26日、皮下注射製剤として開発した「レムシマSC(Remsima SC)」が25日(現地時間)に欧州医薬品庁(EMA)から販売承認を受けたと明らかにした。

レムシマは自己免疫疾患治療剤「レミケード(一般名インフリキシマブ)」のバイオシミラーだが、セルトリオンは利便性を高めた「レムシマSC」を開発し、昨年11月にEMAに販売許可を申請した。既存の静脈内注射製剤である「レムシマ」は患者が病院を訪れて2~4時間投与しなければならないが、レムシマSCは病院処方後に自宅で自分自身で投与することができ、忙しい会社員や挙動の不便な高齢者などに適している。

セルトリオンはレムシマSCをバイオ医薬品の性能を改善した「バイオベター(Biobetter)」製品として許可を申請した。

先立って去る9月、EMA傘下の薬物使用諮問委員会は、レムシマSCの販売承認を勧告した。同社の関係者は、「レムシマSCは130カ国以上に特許出願する予定で、今後20年間でインフリキシマブ皮下注射市場を独占するだろう」とし、「今回の承認によってバイオシミラーの大手企業から一段階進化した、グローバルな新薬開発会社に跳躍する足場を整えた」と語った。

特にレムシマSCはバイオベターという地位を利用して、価格の面で1次オリジナル薬(ヒュミラ、エンブレル、レミケードなど)よりも高い価格で販売できる、いわゆる「プライムシミラー」戦略の駆使が可能になったと同社は評価した。同社は「レミケード」「ヒュミラ」「エンブレル」の3製品が率いている世界50兆ウォン規模の「自己免疫治療(TNF-α阻害薬)」市場で、レムシマSCは10兆ウォンの市場を創出するものと見ている。

もちろんレムシマSCの主なターゲットは1次治療に耐性を示し、高価な2次治療に移る患者群だ。セルトリオンは他の2次治療薬よりも競争力のある価格で市場を先行獲得し、医療陣の積極的な処方を誘導するという戦略を立てた。

レムシマSCは来年2月にドイツを皮切りに、3月から英国やオランダなど欧州の主要国で順次発売し、年末までにヨーロッパ全域に販売を拡大する計画だ。 2022年からは世界最大のバイオ医薬品市場である米国にも進出する予定だ。

一方、2013年9月にEMAの承認を受けた自己免疫疾患治療剤「レムシマ」は、今年の第2四半期に欧州市場でのシェア59%を記録した。
  • 毎日経済_キム・ビョンホ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-11-26 17:56:20




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