痔、隠すほど大きくなる…20・30代女性は裂肛に注意

国民健康保険公団「2010年主要手術統計」 

韓国人が手術を最も多く受ける疾患の一つがまさに痔だ。とくに、3大痔疾患のうちのひとつの痔核は2番目に多く手術を受ける疾患だ。実際に昨年12月、国民健康保険公団が発表した「2010年主要手術統計」によると、痔核手術は25万1828件で、全体の手術件数のうち2位を占めた。

40代と50代は痔の手術を最も多く受け、20・30代は帝王切開手術の次に痔の手術を多く受けたことが分かった。性別で女性51%、男性49%、年齢代別には30代27%、40代24%、50代22%で男女に関係なく、全ての年齢層に痔の患者がまんべんなく分布していた。ハンソル病院のジョン・チュンシク院長は「痔は種類により薬物治療から手術まで多様な治療法がある」とし「肛門に問題が発生すれば、先に正確な診断を受けた後、治療を急ぐことが望ましい」と助言した。

▶ 痔核、ほとんどが手術なしでも治療可能

肛門に生じるこぶのことをいう痔核のうち、80%が手術をしなくても治療が可能で、さらに1~2期であれば病院に行かず、自家治療で症状を好転させることができる。初期痔核であれば、症状改善のため一日に一度ずつ便を排出する練習をし、食物繊維と水を十分に摂取する食習慣を育てるのがよい。また、清潔を維持し、摂氏40度の温かい湯で15分程度座浴をし、血液循環を円滑にするのも役立つ。

しかし、状態がきつい時には専門的な治療が必要で、治療は薬物から手術まで多様な方法がある。痔核は、位置や形態により内痔核(穴痔)と外痔核(いぼ痔)、混合痔核(内痔核と外痔核がともにある)に分けられ、症状によって1期から4期までに区分される。一般的に、1期は排便時に出血があり、2期は排便時に痔核が若干突出しては自然に戻る症状、3期は突出した痔核を手で押し入れないと入らない症状、そして手で押しても入っていなかったり、再度突出する状態は4期に該当する。

▶ 痔瘻、男性が女性より発病率4倍高い

肛門腺が細菌に感染し炎症を引き起こす症状の痔瘻の発病率は、男性が女性より4倍程度高い。したがって、男性は痔瘻が発生しないよう格別に注意しなければならない。チョン・チュンシク院長は「全体の痔瘻患者のうち、55%が30・40代で、とくに男性が81%を占める」とし「男性は女性より肛門腺が深く、括約筋が丈夫な肛門構造であるために痔瘻が多く発生する」と話した。

肛門腺が深い人は、きちんと洗っても異物が残りやすく、細菌に感染する危険性が高く、括約筋の圧力が高いと肛門腺の入口が狭くなり、汚物がたまりやすく、炎症がよく生じることがある。また、頻繁な飲酒と過飲は下痢に繋がり、肛門腺入り口に汚物が集まる要因となり、さらに免疫力を低下させ、炎症が生じる確率も高くなる。

痔瘻が発生すると、最初は排便時、肛門の内側がひりひりし、肛門周囲にできものができたように腫れるが、肛門に熱が出たり風邪のように体中に熱が上がったりもする。ひどくなると、耐えるのがつらいほど激しい痛みとともに肛門が腫れたりもし、数日苦労して膿が潰れて出るとすっきりとした感じがし、痛みも消える。よくこの段階になると自然と治ったと考えるが、治療をしないで放っておくと、腫れては潰れてを繰り返し、慢性痔瘻に悪化する。痔瘻は手術だけが唯一の治療法で、まれに癌にも発展するため、診断時、すぐに手術を受けることが最善だ。

▶ 20・30代女性、とくに裂肛に注意

痔のひとつで肛門が狭く裂ける症状が見られる裂肛は、ダイエットや妊娠などで便秘が多く生じる女性に多く生じる。全体の裂肛患者のうち、57%は20ㆍ30代で、65%が女性だ。女性は、妊娠中に分泌される黄体ホルモンが腸運動を低下させ、便秘を誘発し、ダイエットをするせいで過度に食事量を調節すると、排便量が減少してかたく固まり、便秘が発生しやすい。

裂肛が生じると排便をするたびに肛門から赤い血が出て痛みを感じる。急性裂肛の場合、さきに便秘を治療し約2週間座浴と薬物治療を並行するとよい。しかし、4週以上症状が続く慢性裂肛は手術を受けるのがよい。チョン院長は「裂肛は、便秘を予防すれば90%以上は、手術なしでも治療できる」とし「規則的に排便をし、便がやわらかくなるよう食物繊維が豊富な野菜・果物、海草類の摂取を増やさなければならない」と話した。
  • 毎経ヘルス_ハン・ソギョン記者
  • 入力 2013-11-15 14:20:00